フォールトトレランスとは?
フォールトトレランスとは、一部が故障してもシステム全体としての機能を維持し続ける設計思想。冗長構成によって実現する。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2018年度〜2024年度)。
ふぉーるととれらんす
フォールトトレランスの意味
一部が故障してもシステム全体としての機能を維持し続ける設計思想。冗長構成によって実現する。
フォールトトレランスの具体例
二重化した機器の片方が壊れても、もう片方が処理を引き継いで運転を続ける。
フォールトトレランスは試験でどう引っ掛けられる?
フォールトアボイダンスは「故障の発生自体を防ぐ」考え方、フェールセーフは「故障時に安全側へ倒す」、フェールソフトは「機能を縮退させて運転を続ける」、フールプルーフは「誤操作されても危険にならないようにする」。設計思想の名前の対応が定番の出題。
フォールトトレランスと関連する用語
フォールトトレランスが出た過去問
マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち、可用性に該当するものはどれか。
正解:マスタファイルが置かれているサーバを二重化し、耐障害性の向上を図っていること
要点:可用性は使いたいときに使える状態を保つ観点
可用性は、必要なときにシステムやデータを利用できる度合いを指す。サーバを二重化して耐障害性を高める措置は、障害時にも利用を継続できるようにするものであり、可用性に該当する。機密性は不正な参照の防止、完全性はデータの正確性の確保に関する観点である。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち、可用性に該当するものはどれか。
正解:マスタファイルが置かれているサーバを二重化し、耐障害性の向上を図っていること
要点:可用性は必要なときに使える状態を保つこと
可用性は、必要なときに情報や機能を利用できる度合いを指す。サーバを二重化して片方が故障しても処理を継続できるようにすることは、システムの停止時間を減らし利用可能性を高める施策なので、可用性に該当する。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)システムの信頼性向上技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを、フォールトアボイダンスという。
要点:フォールトアボイダンスは故障そのものを起こさせない予防の考え方
フォールトアボイダンス(故障回避)は、高品質な部品の採用や品質管理によって、そもそも故障が起きないようにする考え方です。これに対しフォールトトレランスは、故障の発生を前提に影響を抑える考え方で、フェールセーフ・フェールソフト・フォールトマスキングはそちらに属します。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
要点:フォールトアボイダンスは故障の発生自体を防ぐ考え方
フォールトアボイダンスは、個々の構成要素の品質や信頼性を高めて故障そのものを起こりにくくする考え方である。これに対しフォールトトレランスは、故障が起きることを前提に冗長化などで機能を維持する考え方であり、両者は対をなす。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
要点:フォールトアボイダンスは故障の発生自体を防ぐ考え方
フォールトアボイダンスは、部品や工程の品質を高めて故障そのものを起こさせない、という考え方です。これに対し、故障が起きる前提で影響を抑えるのがフォールトトレランス(冗長化などで機能を維持)やフェールセーフ(安全側に止める)、フェールソフト(機能を縮退して継続)です。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。