ハードウェア記述言語(HDL)とは?はーどうぇあきじゅつげんご
ハードウェア記述言語(HDL)とは、論理回路の構造と動作をテキストで記述する言語で、VHDLとVerilog HDLが代表格。記述を論理合成ツールに通すとゲートレベルの回路が生成され、ASICの製造データやFPGAへの書込みデータになる。記述が並行に存在する回路を表す点が、逐次実行を前提とする言語と根本的に違う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
回路の規模がゲート数万を超えると、図面に配線を引く方式では設計も検証も追いつかず、仕様変更のたびに全体を引き直すことになる。ソフトウェア開発の側では既に、テキストで書き、版を管理し、自動でビルドするという流儀が確立していた。同じやり方を回路設計へ持ち込み、抽象度の高い記述から実際のゲートを機械に生成させるようにしたのがHDLである。
具体例
「クロックの立ち上がりでカウンタを1増やす」という数行の記述から、合成ツールがフリップフロップと加算器の回路を生成し、AMD(Xilinx)やアルテラのFPGAへ書き込める。テストベンチを書いて入力波形を与えれば、基板を起こす前にシミュレーションで動作を確かめられる。
試験での引っ掛け
見た目がプログラミング言語に似ているため、代入の並び順を実行順と読んでしまう誤りが典型である。記述の大半は同時に存在する回路を表すので順序には意味がなく、ソフトウェアの感覚で書くと合成結果が意図と食い違う。シミュレーションが通ることと論理合成できることも別で、合成不可能な記述が書けてしまう点にも注意する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問21(IPA)
FPGAなどに実装するディジタル回路を記述して、直接論理合成するために使用されるものはどれか。
正解:HDL
要点:HDLは回路を記述し論理合成でFPGAに実装する言語
HDL(Hardware Description Language)は、論理回路の構造や動作をプログラムのように記述するための言語で、VHDLやVerilog HDLが代表例である。記述した内容を論理合成ツールにかけると、FPGAやASICに実装できる回路(ネットリスト)が生成される。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問20(IPA)解説で登場
FPGAの説明として、適切なものはどれか。
正解:論理回路を基板上に実装した後で再プログラムできる集積回路
要点:FPGAは製造後に論理回路を書き換えられる集積回路
FPGAは、内部の論理ブロックと配線を製造後にユーザが書き換えられる集積回路である。回路構成をハードウェア記述言語などで定義して書き込み、必要に応じて何度でも再プログラムできる。試作や少量生産、仕様変更が見込まれる用途に適する。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問20(IPA)
FPGAなどに実装するデジタル回路を記述し,論理合成するために使用される言語はどれか。
正解:HDL
要点:HDLは論理合成を前提にデジタル回路を記述する言語
HDL(Hardware Description Language:ハードウェア記述言語)は、デジタル回路の構造や動作を記述し、論理合成ツールで実際の回路に変換するための言語である。VHDLやVerilog HDLが代表例で、FPGAやASICの設計に用いられる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. ハードウェア > (3) 構成部品及び要素と実装に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。