コストベースライン/マネジメント予備・コンティンジェンシー予備とは?こすとべーすらいん・まねじめんとよび・こんてぃんじぇんしーよび
コストベースライン/マネジメント予備・コンティンジェンシー予備とは、リスクに備える予備費を二層に分けて置く考え方で、線引きはコストベースラインの内側か外側かにある。内側に置かれるのがコンティンジェンシー予備で、リスク登録簿に載る既知のリスクに対応し、プロジェクトマネージャの裁量で使える。外側に置かれるのがマネジメント予備で、未識別の事象に備え、使用に上位マネジメントの承認を要する。
最終更新:2026-10-06
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見積りに余裕を織り込む慣行は、どこにいくら乗せたかが誰にも分からないため、進捗が予定どおりに見えたまま実は余裕を食い潰しているという状態を生んだ。予備をどのリスクに対していくら置いたかを分けて明示し、さらに承認者の階層で二段に切ることで、想定内の消費と想定外の事態とを、報告を見る側が区別できるようにしたのがこの構成である。
具体例
性能要件を満たせず再設計になる可能性へ300万円を積んだものはコンティンジェンシー予備で、リスク登録簿の項目と金額が対応する。これに対し「想定外の事象に備えて総額の5%」といった枠はマネジメント予備で、リスク登録簿に対応する項目を持たない。前者はPMが使い、後者はスポンサーの承認を経て初めて動く。
試験での引っ掛け
マネジメント予備はコストベースラインに含まれないが、プロジェクト総予算には含まれるという二段の関係が混同されやすい。ベースラインに含まれないため、EVMのPV(計画価値)の基準にも入らない。コンティンジェンシー予備は逆にベースラインの内側なので、PVの算定に含まれる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)
プロジェクトマネジメントにおいて、コンティンジェンシー計画を作成するプロセスはどれか。
正解:リスクへの対応
要点:コンティンジェンシー計画はリスク対応プロセスで作成する
コンティンジェンシー計画は、特定したリスクが実際に発生した場合に備えてあらかじめ用意しておく対応策であり、リスクへの対応(リスク対応の計画)のプロセスで作成される。リスクの特定はリスクを洗い出す段階、リスクの評価は発生確率と影響度から優先順位を付ける段階であり、具体的な対策を決めるのはその後の対応プロセスである。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は日程前倒し、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満(0.9)なのでコストの効率が計画を下回り、予算を超過ぎみである。一方SPIが1を超える(1.1)のでスケジュールは計画より進んでいる。さらにTCPIが1.2ということは、完成時総予算内に収めるには残作業を計画以上の効率でこなす必要があるという意味なので、効率改善策かコンティンジェンシー予備の使用を検討することになる。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 7. プロジェクトのコスト > (3) ツールと技法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。