満足性とは?まんぞくせい
満足性とは、利用者のニーズがどれだけ満たされたかを表す、利用時の品質の特性(ISO/IEC 25010)。実用性・信用性・快感性・快適性という副特性からなり、目標の達成度を測る有効性や効率性とは別の軸に立つ。主観的な評価を扱うが、測り方(尺度・時期・対象者)を要件として先に決めておけば、非機能要件として合意も検収も可能になる点がST試験の要点になる。
最終更新:2026-10-06
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稼働したシステムが要件を満たしていても使われない、という失敗は珍しくない。原因は機能の不足ではなく、使う側が納得していないことにあるが、この納得は仕様書の項目としては書かれてこなかった。書かれない要件は誰も責任を持たず、稼働後に「現場が使ってくれない」という形で表面化する。測り方を決めて要件に載せることは、この空白を埋める手続きになる。経営会議では「今回の投資の効果は処理時間の短縮だけでなく、現場が実際に使い続けるかどうかで決まります。稼働3か月後に満足度を測り、目標に届かなければ改善予算を確保する前提で承認いただきたい」と、事後の測定と改善枠を投資計画に組み込む言い方が効く。
具体例
社内ポータルや経費精算システムの刷新では、稼働3か月後にSUS(システムユーザビリティスケール)などの標準尺度で測り、旧システム比で平均点を上げることを目標に置く。信用性については「画面に出た在庫数を信じて発注できるか」を設問化し、データ鮮度の要件(5分以内に反映)へ結び付けると、主観の評価が具体的な設計要件へ落ちる。
試験での引っ掛け
主観だから測れないと切り捨てるのは誤りで、尺度と測定条件を定めれば非機能要件として合意できる。もう一つは有効性との混同で、満足性が高くても有効性が低い(気持ちよく使えるが目的を達成できない)ことはあり得るため、両方を並べて評価する必要がある。稼働直後に測るのも誤りで、慣れによる不満が乗ってしまうため、測定時期そのものを要件に書いておく。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。