クロス証明とは?くろすしょうめい
クロス証明とは、信頼の基点を共有していない組織どうしをつなぐため、双方の認証局が相手の証明書に署名し、自分側の基点を変えないまま相手の証明書を検証できるようにする取り決め。多数の組織を束ねるときは、中継役の認証局(ブリッジCA)を1つ置いて放射状に結ぶ形をとる。結ぶ判断は相手の運用水準を認めるかどうかで決まる。
最終更新:2026-10-06
情報セキュリティマネジメントを最短で暗記・合格する →背景
認証局は組織ごとに立てられるため、そのままでは自社が信頼の基点を持たない相手の証明書を検証できない。かといって相手のルート証明書を全端末へ配って回るのは手間が大きく、追加するたびに無条件に信頼する範囲も広がる。そこで認証局どうしが署名し合い、既存の基点を変えないまま相手側まで連鎖をたどれるようにする方法が用意された。
具体例
日本の政府認証基盤(GPKI)は、府省の認証局をブリッジ認証局で束ね、民間の認証局とも相互に署名することで電子申請の本人確認を成り立たせている。企業が同じことをする場合は、相手の認証局運用規程と第三者による監査報告書を取り寄せ、確認した記録を残したうえで結ぶ手順になる。
試験での引っ掛け
署名し合った時点で、相手の運用の甘さがそのまま自社側の信頼に流れ込む——自社の対策が万全でも成り立たない点が要点。信頼を与える範囲は、階層の深さや相手の名前空間を制限する仕組みで絞るのが原則。相手のルート証明書を配る方法と混同しやすいが、クロス証明は自社の基点を変えずにつなぐところが違う。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。