ロールフォワードとは?ロールフォワード
ロールフォワードとは、バックアップで復元した時点から更新後ログ(アフタイメージ)を順に再適用し、障害直前のコミット済み状態まで前進させる回復方式。媒体障害からの回復手段で、復旧に要する時間はバックアップの取得間隔と再適用するログ量で決まる。RTO・RPOの設計はこの2つを動かして詰める。
最終更新:2026-10-06
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ディスクが壊れたとき、バックアップを戻すだけでは前回取得以降の更新が丸ごと失われる。かといって毎分フルバックアップを取ることはできない。そこで「たまに取る全体像」と「常に取り続ける更新差分」に役割を分け、復元と再適用の組合せで最新へ追いつく構成が定着した。設計側から見れば、取得間隔とログの多重化をどう決めるかが、そのまま可用性要件の見積りになる。
具体例
Oracle DatabaseのARCHIVELOGモードやPostgreSQLのWALアーカイブがこの方式の実装。日曜夜のベースバックアップを復元し、以降のアーカイブログを順に適用して障害直前まで進める。ログ領域を本体と別ディスクへ分けておかないと、同じ故障で両方を失う。
試験での引っ掛け
回復の向きを問う出題が定番。未完了トランザクションを更新前ログで取り消すのがロールバック(後退)、失われた媒体を更新後ログで進めるのがロールフォワード(前進)で、使うログも向きも逆。再適用の終端に残った未コミット分は結局ロールバックで消す必要がある点も落としやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)解説で登場
DBMSがトランザクションのコミット処理を完了するタイミングはどれか。
正解:ログファイルへのコミット情報書込み完了時点
要点:コミット確定はログファイルへの書込み完了時点
DBMSはWAL(ログ先書き)方式に基づき、コミット情報を含むログを不揮発の記憶装置であるログファイルへ書き出した時点でコミット完了とする。ログさえ確実に残っていれば、直後に障害が起きてもロールフォワードによって更新内容を再現できるためである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。