ベースラインとは?べーすらいん
ベースラインとは、承認された時点のスコープ・スケジュール・コストの計画値で、実績と比べて差異を測るための基準。正式な変更管理手続を経なければ変更できない。差異が出たときに動かすのは実績側の対策であって、基準そのものを現状に合わせて引き直すことではない。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
計画を現状に合わせて書き換えられる運用では、遅れもコスト超過も常に「計画どおり」になり、管理が数字の上で消えてしまう。基準を凍結して初めて、差異の大きさと原因を議論の対象にできる。炎上案件の立て直しでは、再ベースライン化をどの時点で誰の承認を得て行うかがPMの統制力そのものになる。
具体例
EVMのPV(プランドバリュー)はコストベースラインを時間軸に展開した曲線で、EV・ACと並べて差異分析する。ステアリングコミッティへの報告も、この曲線からの乖離幅と要因という形で説明する。
試験での引っ掛け
遅れたから現状に合わせて引き直す、は禁じ手。再ベースライン化は承認された変更に基づく場合だけで、承認前の暫定対応は実績側で管理する。ベースラインはスコープ・スケジュール・コストの3種で、品質やリスクはベースラインとは呼ばない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
正解:連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。
要点:スコープコントロールは作業範囲そのものの変更を管理する活動
スコープコントロールは、プロジェクトのスコープの状況を監視し、スコープベースラインへの変更を管理する活動である。外部システムとの連携作業を本プロジェクトから外して別プロジェクトに移す判断は、成果物と作業の範囲そのものを変更する行為なので、スコープコントロールに当たる。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクトマネジメント計画書の説明として、適切なものはどれか。
正解:どのようにプロジェクトを実施し、監視し、管理するのかを定めるために、プロジェクトを実施するためのベースライン、及び、プロジェクトを実行し、管理し、終結する方法を明確にした文書
要点:PM計画書はベースラインと実行・管理の方法を定める
プロジェクトマネジメント計画書は、スコープ・スケジュール・コストなどのベースラインをまとめ、プロジェクトをどのように実行し、監視・管理し、終結するのかを定める文書である。個々の従属計画を統合したものであり、実行段階での判断のよりどころとなる。目的や事業への貢献を示す文書、範囲を定める文書、正式に許可する文書とは役割が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。