OFDMとは?おーえふでぃーえむ
OFDMとは、使用する周波数帯を互いに直交する多数のサブキャリアに分割し、それぞれで低速に並列伝送する多重化方式。サブキャリアの間隔をシンボル速度に合わせて直交させることで、重なり合っても互いに干渉せず周波数を密に詰められる。1本あたりのシンボル長が伸びるため、反射波が遅れて届くマルチパス環境でも符号間干渉に強い。
最終更新:2026-10-06
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屋内の無線では、電波が壁や什器で反射して同じ信号が時間差で何重にも届く。1本の搬送波で高速に送ると、この遅れが次のシンボルに食い込んで波形が崩れ、速度を上げるほど繋がらなくなる。多数の遅い搬送波に分けて並列で送れば1シンボルの長さに余裕が生まれ、ガードインターバルを挟んで遅延波を吸収できる。無線LANが屋内で速度を伸ばせた根拠がここにあり、規格ごとの物理層の違いを説明する土台になる。
具体例
IEEE 802.11a/g/n/acの物理層はOFDMを用い、11axでは利用者ごとにサブキャリアを割り当てるOFDMAへ拡張された。無線LANのほかに、地上デジタル放送やLTEの下り回線も同じ方式を採用している。
試験での引っ掛け
拡散符号で信号を広い帯域へ広げるスペクトル拡散(DSSS/FHSS)とは別の方式で、802.11bがDSSS、802.11a以降がOFDMという対応を押さえる。またOFDMは多重化・変調の方式であって、複数アンテナで空間的に多重するMIMOとは層が違い、11n以降は両方を併用している。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
高速無線通信で使われている多重化方式であり、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。
正解:OFDM
要点:OFDMは直交サブキャリアに分割して多重する方式
OFDM(直交周波数分割多重)は、データを多数のサブキャリアに分けて並列に送る方式である。各サブキャリアの周波数を互いに直交する間隔に配置するため、スペクトルが重なっても干渉せず、周波数利用効率が高い。無線LANやLTEなど高速無線通信で広く使われる。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
高速無線通信で使われている多重化方式であり、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。
正解:OFDM
要点:OFDMは直交サブキャリアに分割して多重する方式
OFDM(直交周波数分割多重)は、データを多数のサブキャリアに分けて並列に送る方式である。各サブキャリアの周波数を互いに直交する間隔に置くため、スペクトルが重なり合っても干渉せず、周波数利用効率が高い。無線LANやLTEなどの高速無線通信で広く使われている。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
IEEE 802.11a/g/n/acで用いられる多重化方式として、適切なものはどれか。
正解:OFDM
要点:11a/g/n/acの多重化方式は直交サブキャリアを使うOFDM
IEEE 802.11a/g/n/acはいずれもOFDM(直交周波数分割多重)を採用している。周波数の異なる多数のサブキャリアを直交させて並列に伝送するため、周波数利用効率が高く、マルチパスによる符号間干渉にも強い。ASKやFSK、BPSKは個々のサブキャリアに情報を載せる変調方式であり、多重化方式ではない。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
高速無線通信で使われている多重化方式であり、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。
正解:OFDM
要点:OFDMは直交する多数のサブキャリアで並列伝送する
OFDM(直交周波数分割多重)は、送るデータを多数のサブキャリアに分けて並列に伝送する方式である。サブキャリアの間隔をシンボル長の逆数に合わせることで各サブキャリアのスペクトルが互いに直交し、重なり合っても干渉しない。周波数利用効率が高く、マルチパスによる符号間干渉(前後の信号が重なり誤る現象)にも強いため、高速無線通信で広く使われる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。