IEEE 802.11 規格群とは?あいとりぷるいー はちまるにいてんいちいち
IEEE 802.11 規格群とは、無線LANの標準規格群で、世代ごとに使用する周波数帯・変調方式・最大速度が異なる。11b/gは2.4GHz帯、11a/acは5GHz帯、11nと11axは両帯域に対応し、11axはさらに6GHz帯へ拡張したものがWi-Fi 6Eと呼ばれる。速度の向上はチャネル幅の拡大、変調多値数の増加、MIMOによる空間多重の3つの組合せで実現されており、暗号方式はWEP・WPA・WPA2(802.11i)・WPA3と別系統で更新されてきた。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
無線LANが使う2.4GHz帯は免許不要のISMバンドで、電子レンジやBluetoothと共用するため干渉を避けられない。5GHz帯は空いている代わりに障害物に弱く、気象レーダとの共用チャネルでは検出時に停波する義務がある。規格が世代を重ねてきたのは、この電波の制約の中で速度と収容数を伸ばすためであり、どの帯域を選ぶかがそのまま設計判断になる。チャネル設計とローミングの事例で規格差が問われる。
具体例
規格の策定はIEEEが行い、機器間の相互接続性の認証はWi-Fi Allianceが担ってWi-Fi 4/5/6という世代名を付けている。11a(5GHz・54Mビット/秒)、11b(2.4GHz・11Mビット/秒)、11g(2.4GHz・54Mビット/秒)、11n(両帯域・MIMO)、11ac(5GHz・MU-MIMO)、11ax(両帯域・OFDMA)という並びで覚える。
試験での引っ掛け
「11nは2.4GHzと5GHzの両方、11acは5GHz帯のみ」が頻出で、11acが2.4GHzでも使えるとする選択肢が定番の誤答肢になる。また2.4GHz帯で干渉なく並べられるチャネルは1・6・11の3つだけで、番号が連続していても帯域が重なる点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
日本国内において、2.4GHz帯の周波数を使用しない無線通信の規格はどれか。
正解:IEEE 802.11ac
要点:IEEE802.11acは5GHz帯のみを使う無線LAN規格
IEEE802.11acは5GHz帯だけを使用する規格で、チャネルボンディングや多値変調、MIMOによってギガビット級の伝送を実現する。2.4GHz帯は他の機器と混信しやすいため、802.11acでは使われていない。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)
日本国内において、無線LANの規格IEEE 802.11n及びIEEE 802.11acで使用される周波数帯の組合せとして、適切なものはどれか。
正解:IEEE 802.11n: 2.4GHz帯, 5GHz帯 / IEEE 802.11ac: 5GHz帯
要点:11nは2.4GHzと5GHzの両対応、11acは5GHz帯専用
IEEE 802.11nは2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使えるのに対し、IEEE 802.11acは5GHz帯だけを使う。11acは広い帯域幅(最大160MHz)と多値変調で高速化を図っており、チャネル幅を確保しやすい5GHz帯に限定されている。11nは11b/gとの互換性から2.4GHz帯も使える点が違いである。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)
日本国内において、無線LANの規格IEEE 802.11n及びIEEE 802.11acで使用される周波数帯の組合せとして、適切なものはどれか。
正解:IEEE 802.11n: 2.4GHz帯、5GHz帯 / IEEE 802.11ac: 5GHz帯
要点:11nは2.4GHzと5GHzの両対応、11acは5GHz帯専用
IEEE 802.11nは2.4GHz帯と5GHz帯の双方を使えるのに対し、IEEE 802.11acは5GHz帯だけを使う。11acは最大160MHzという広いチャネル幅と多値変調で高速化を図る規格であり、広い帯域を確保しやすい5GHz帯に限定されている。11nは11b/gとの互換性を保つため2.4GHz帯も使える。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)
日本国内において、無線LANの規格IEEE 802.11n及びIEEE 802.11acで使用される周波数帯の組合せとして、適切なものはどれか。
正解:IEEE 802.11n: 2.4GHz帯、5GHz帯 / IEEE 802.11ac: 5GHz帯
要点:802.11nは2.4/5GHz両対応、802.11acは5GHz帯専用
IEEE 802.11nは2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使えるが、IEEE 802.11acは5GHz帯専用である。802.11acは広いチャネル幅(最大160MHz)と多値変調を使って高速化した規格で、混雑した2.4GHz帯は対象外としている。なお2.4GHz帯にも対応した後継が802.11ax(Wi-Fi 6)である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。