呼量とは?こりょう
呼量とは、単位時間当たりの呼数と、1回の通信が回線を占有する平均保留時間の積で表す、回線に掛かる平均的な負荷。単位はアーランで、1アーランは1本の回線が観測時間中ずっと使われている状態を意味する。回線数と呼量、許容する呼損率(つながらない確率)の3つは互いに決まる関係にあり、2つが決まれば残りがアーランB式から求まる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
回線を利用者の数だけ用意すれば絶対に溢れないが、同時に使う人はごく一部なので大半が遊ぶ。逆に絞りすぎればつながらない苦情が出る。呼量は「同時にどれだけ使われるか」を1つの数に落として、設備量と品質のどちらをどれだけ諦めるかを計算で決められるようにしたものである。回線・帯域・セション数の見積りに同じ考え方が使えるため、設計問題で計算させる形で出る。
具体例
アーランB式は1917年にデンマークの電話技師アーランが導いたもので、現在も回線設計の標準的な道具になっている。1時間に30回の発信があり平均保留時間が4分なら、呼量は30×(4/60)=2アーランで、必要回線数はこの2アーランと許容呼損率からアーランB表を引いて求める。
試験での引っ掛け
呼数と保留時間の単位をそろえるのが最初の関門で、毎時の呼数に分単位の保留時間を掛けたまま計算する誤りが多い。呼量は必要な回線数そのものではなく平均の占有量なので、2アーランに対して回線2本では呼損率が跳ね上がる。また呼量は溢れた分を含まない値で、実際に流れた量を指す完了呼量とは区別する。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
180台の電話機のトラフィックを調べたところ、電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回、平均回線保留時間は80秒であった。このときの呼量は何ア…
正解:80
要点:呼量=単位時間当たりの呼数×平均保留時間
呼量(アーラン)は、単位時間当たりの呼数と平均保留時間の積で求める。1台当たり3分(180秒)に1回の発生なので、180台では1秒当たり180÷180=1回の呼が生じる。これに平均保留時間80秒を掛けて、呼量は1×80=80アーランとなる。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
180台の電話機のトラフィックを調べたところ、電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回、平均回線保留時間は80秒であった。このときの呼量は何ア…
正解:80
要点:呼量(アーラン)=単位時間当たりの呼数×平均保留時間
呼量(アーラン)は、単位時間当たりの呼の発生数×平均回線保留時間で求める。1台当たり3分に1回なので180秒に1回、180台では1秒当たり180÷180=1呼発生する。これに平均保留時間80秒を掛けて80アーランとなる。アーランは同時に使用されている回線数の平均値を表す量である。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
1時間当たりの平均通話回数が60で、平均保留時間は120秒である。呼損率を0.1にしたいとき、必要な回線数は最低幾らか。ここで、表中の数値は加わる呼量(アーラン…
正解:4
要点:必要回線数は呼量を収容できる最小の回線数を負荷表から読む
まず呼量を求める。1時間に60回、平均保留時間120秒なので、60×120=7,200秒ぶんの通話が1時間(3,600秒)に発生し、呼量は7,200÷3,600=2アーランである。表は呼損率0.1のときに各回線数が収容できる呼量を示しているので、2アーラン以上を収容できる最小の回線数を選ぶ。3回線は1.271までで足りず、4回線の2.045なら収容できる。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
180台の電話機のトラフィックを調べたところ、電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回、平均回線保留時間は80秒であった。このときの呼量は何ア…
正解:80
要点:呼量=単位時間当たり呼数×平均保留時間で求める
呼量(アーラン)は「単位時間当たりの呼数 × 平均保留時間」で求める。電話機1台は3分=180秒に1回発呼するので、1台当たりの呼量は 80秒 ÷ 180秒 ≒ 0.444アーラン。これを180台分合計すると 0.444 × 180 = 80アーランとなる。1アーランは1回線が常時ふさがっている状態を表す単位である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。