トランザクション(ACID特性)とは?とらんざくしょん
トランザクションは、それ以上分割できない一連のデータベース操作のまとまり。満たすべき性質がACIDで、原子性(全部実行か全部取消しか)、一貫性(処理の前後で整合性が保たれる)、独立性(同時実行しても逐次実行と同じ結果)、耐久性(完了した更新は障害後も残る)の4つを指す。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
複数の更新に分かれる業務は、途中で落ちれば中途半端な状態が残る。加えて複数の利用者が同時に同じデータを触ると、互いの途中結果を読んで矛盾した値が確定してしまう。これを業務プログラムごとに作り込むのは現実的でないため、データベース管理システム側が保証する性質としてまとめられたのがACID。原子性と耐久性はログとロールバック/ロールフォワードで、独立性はロックで実現される。
具体例
口座振替は引落しと入金の両方が成立するか、どちらも成立しないかでなければならない(原子性)。コミット直後に電源が落ちても復旧できるのが耐久性で、PostgreSQLやOracle Databaseは更新を先にログへ書くWAL(先行書込みログ)でこれを担保している。
試験での引っ掛け
4つの頭文字と内容を入れ替えた選択肢が定番で、特に一貫性と独立性を取り違えやすい——同時実行の話題なら独立性。独立性を最も強くすると待ちが増えて性能が落ちるため、実務では分離レベルを下げてダーティリードやファントムリードを許す設定もあり、レベルと現象の対応が問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
トランザクションのACID特性のうち、一貫性(consistency)の説明はどれか。
正解:整合性の取れたデータベースに対して、トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
要点:一貫性はトランザクション前後でDBの整合性が保たれる性質
ACID特性の一貫性(Consistency)は、トランザクション実行の前後でデータベースの整合性制約が保たれることを指す。実行前に整合していたデータベースは、実行後も必ず整合した状態になるという性質である。残る3つは原子性・独立性・耐久性で、それぞれ別の観点を表す。
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
ACID特性の四つの性質に含まれないものはどれか。
正解:可用性
要点:ACIDは原子性・一貫性・独立性・耐久性の4つ
ACID特性は、トランザクションが備えるべき原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性・隔離性(Isolation)、耐久性(Durability)の4つを指す。可用性はシステムを使い続けられることを表す品質特性で、ACID特性には含まれない。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. データベース方式 > (2) データベース管理システムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。