株式公開(IPO)とは?かぶしきこうかい
略語の意味
IPO=Initial Public Offering
それまで一部の人だけが持っていた会社の株を証券取引所に出して、誰でも売り買いできるようにすること
- Initial
- 最初の
- Public
- 一般の人に向けた
- Offering
- 売り出し
株式公開(IPO)とは、それまで創業者や一部の関係者だけが持っていた株式を証券取引所に上場し、広く一般の投資家が売買できるようにすること。市場から大きな資金を集められ、知名度と信用力も上がる一方、決算の開示義務など上場企業としての負担を負うことになる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
成長に要る資金を借入だけでまかなえば、返済の重さが経営を縛る。株式を市場で売れば返済のいらない資金が入るが、見ず知らずの投資家に買ってもらうには、経営の中身を継続して開示して信用を担保しなければならない。この交換条件を制度にしたのが上場である。ITパスポートでは資金調達と経営管理の文脈で問われる。
具体例
東京地下鉄(東京メトロ)は2024年に東京証券取引所プライム市場へ上場し、国と東京都が持っていた株式の一部が誰でも売買できるようになった。上場した会社は四半期ごとの決算開示や有価証券報告書の提出を続ける義務を負う。
試験での引っ掛け
似た用語との取り違えが定番。株主でない専門家に経営を委ねるのは所有と経営の分離、企業どうしが互いの株を持ち合うのは株式持合い、市場の外で株式を買い集めるのは株式公開買付け(TOB)で、名前は似ているが向きが逆である。株式が広く分散する分、買収を仕掛けられやすくなる点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)
株式公開を説明したものはどれか。
正解:未上場の自社の株式を証券市場に流通させること
要点:株式公開は未上場株を証券市場に上場して流通させること
株式公開(IPO)は、それまで限られた株主しか保有していなかった未上場企業の株式を証券市場に上場し、広く一般の投資家が売買できるようにすることである。市場からの資金調達や知名度向上といった利点がある一方、情報開示の義務が重くなる。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)
AIを開発するベンチャー企業のA社が、資金調達を目的に、金融商品取引所に初めて上場することになった。このように、企業の未公開の株式を、新たに公開することを表す用…
正解:IPO
要点:IPOは未公開株式を新規に公開して上場すること
IPO(Initial Public Offering)は、未公開だった企業の株式を新たに証券取引所に上場して一般の投資家が売買できるようにすることをいう。これにより企業は広く資金を調達できる一方、情報開示など公開企業としての責任も負う。設問の初めての上場という状況はIPOそのものである。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問23(IPA)
コーポレートガバナンスの強化に有効な施策だけを全て挙げたものはどれか。 a 株式公開買付けによる企業の買収 b 執行役員制度の導入による経営と執行の分離 c 独…
正解:b, c
要点:監督機能を高める施策がコーポレートガバナンス強化
コーポレートガバナンスは、経営者が株主など利害関係者の利益に沿って行動するよう監視・規律付けする仕組みである。執行役員制度は意思決定と業務執行を分けて取締役会の監督機能を高め、独立性の高い社外取締役は社内論理から離れた立場で経営を監視するので、いずれも強化策となる。株式公開買付けによる買収は事業拡大の手段であり、自社の統治機構を整えるものではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。