不正のトライアングルとは?ふせいのとらいあんぐる
不正のトライアングルとは、内部不正は「動機(プレッシャー)」「機会」「正当化」の3つがそろったときに起こる、という考え方。逆に言えば、どれか1つを取り除けば不正は起きにくくなる。ITパスポートでは、この3要素の組み合わせを選ばせる問題として出題され、企業が最も直接的に減らせるのは「機会」である点が、職務分掌や権限管理といった対策と結び付く。
最終更新:2026-10-10
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不正をした人を後から見ると、多くは普通に働いていた社員である。人柄で選別する対策には限界がある一方、事例を集めると、借金や過大なノルマといった事情、1人で最後まで処理できてしまう仕組み、そして「会社が悪い」「後で返すつもりだった」という自分への言い訳が、そろって存在していた。人ではなく条件に着目すれば、組織の側で手を打てる。この整理が内部統制を設計するときの土台になっている。
具体例
経理担当者が1人で、支払データの作成から銀行への振込の実行までを完結できる職場には「機会」がある。ここに借入という「動機」と、「一時的に借りるだけだ」という「正当化」が重なると横領が起きる。作成する人と承認する人を分ける職務分掌、権限を必要最小限にすること、長期休暇を取らせて他の人に業務を回すことは、いずれも機会をなくすための対策である。
試験での引っ掛け
対策がどの要素に効くのかの取り違えが出題点。ログの監視・職務分掌・権限の最小化は「機会」を減らす対策、公正な人事評価や相談窓口の設置は「動機」への対策、行動規範や研修による意識付けは「正当化」をさせにくくする対策である。3要素は「動機・機会・正当化」であって、「動機・手段・目的」ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問65(IPA)
企業での内部不正などの不正が発生するときには、“不正のトライアングル”と呼ばれる3要素の全てがそろって存在すると考えられている。“不正のトライアングル”を構成す…
正解:機会、正当化、動機
要点:不正は機会・動機・正当化の3つがそろうと起きる
不正のトライアングルは、内部不正が発生する背景を、機会・動機・正当化の3つで説明する考え方である。機会は不正を実行できてしまう環境、動機は金銭的困窮やノルマなどの事情、正当化は自分の行為を都合よく理屈づける心理を指す。3つがそろったときに不正が起きやすいとされ、特に管理側で減らしやすい機会を絶つことが対策の要点となる。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 61. 情報セキュリティ > (3) 脅威と脆弱性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。