TQM(総合的品質管理)とは?てぃーきゅーえむ
略語の意味
TQM(総合的品質管理)=Total Quality Management
製造部門だけでなく会社の全部門・全員で、お客さんの満足のために品質を良くし続ける経営のやり方
- Total
- 全体の
- Quality
- 品質
- Management
- 管理
TQM(総合的品質管理)とは、TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)とは、製造部門だけでなく企画・設計・営業・総務まで全部門・全階層が参加して、顧客満足を高めるために品質を継続的に改善していく経営手法。品質を「最後の検査で不良を取り除くもの」ではなく「仕事のやり方そのもので作り込むもの」へ捉え直した点が要点である。具体的な手段は、経営方針を各部門の目標へ落として達成度を確認する方針管理、職場の少人数が自主的に品質の問題を改善するQCサークル活動、計画・実行・確認・改善をくり返すPDCAを回すことである。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
検査を厳しくすれば不良品は出荷されないが、作ってから捨てる材料費と手間は消えない。しかも不良の原因は、営業が無理な納期を約束した、設計が作りにくい図面を書いたというように前の工程にあることが多く、製造部門だけを締め上げても改善は頭打ちになる。原因が部門をまたぐなら、活動も部門をまたぐ必要がある。この発想から、もともと全社で取り組む品質管理活動だったTQCを、顧客満足や経営の方針と結び付けた経営全体の手法へ発展させたものがTQMである。
具体例
トヨタ自動車の改善活動が代表例で、現場の作業者が自ら不具合の原因を掘り下げ、標準の作業手順を書き換え、その結果を全社の仕組みへ反映していく。事務の職場に引き直すと、請求書の誤りが多いという苦情に対して経理の確認回数を増やすのではなく、営業が使う見積入力の様式そのものを直して間違いが起きないようにする取り組みが、同じ考え方にあたる。
試験での引っ掛け
ISO 9001との取り違えが定番。ISO 9001は品質マネジメントシステム(品質を保つための社内の仕組み)の国際規格で、第三者の審査を受けて認証を取る仕組みであり、TQMは自社で継続的に改善していく活動そのもので認証制度ではない。TQC(TQMの前身。統計的な手法を使って全社で品質を改善する活動)を、経営全体の手法へ発展させたものがTQMという関係も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問14(IPA)
総合的品質管理(TQM又はTQC)の重要な手法の一つである方針管理の説明として、適切なものはどれか。
正解:経営トップの目標を事業部、部、課などの目標に順次展開し、それを実施計画につなげて目標達成のために継続的な改善を進めていく活動
要点:方針管理はトップの目標を各階層へ展開して改善を回す
方針管理は、経営トップが掲げた方針や目標を事業部・部・課へと段階的に落とし込み、各階層の実施計画に結びつけて、PDCAを回しながら継続的に改善していく管理手法である。組織の上から下まで目標を一本の筋で通す点が特徴となる。
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 12. 経営管理システム > (1) 経営管理システムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。