LTVとは?えるてぃーぶい
LTVとは、1人の顧客が取引期間全体を通じてもたらす利益の総額で、Life Time Value(顧客生涯価値)の略。顧客は毎年一定の割合(顧客維持率)でしか残らないため、年を追うごとに見込める利益は年間利益に維持率を繰り返し掛けた分だけ小さくなる。これを期間分合計するなどの方法で見積もる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
広告や値引きで新しい客を1人獲得するには費用がかかり、1回の買い物の利益だけでは元が取れたのかどうかが分からない。その客が何年付き合ってくれて合計でいくら利益になるかを見積もれば、獲得や引き留めにかけてよい費用の上限を、先に決められるようになる。
具体例
年間利益1万円、維持率80%の顧客なら、残る見込みを掛けた利益は1年目1万円、2年目0.8万円、3年目0.64万円と減っていく。さらに、将来のお金は今のお金より価値が低いとみなして目減り分を差し引き(割り引き)、複数年分を合計して、顧客1人の獲得にかけてよい費用の上限を判断する。
試験での引っ掛け
売上ではなく利益の累計である点をまず外さない。顧客獲得コスト(CAC/CPA)と対で使い、LTVがCACを上回るかで採算を判断する。維持率が高いほど期間が伸びてLTVが増えるため、新規獲得より維持施策の根拠として使われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)解説で登場
情報技術を利用して顧客に関する情報を収集、分析し、長期的視点から顧客と良好な関係を築いて自社の顧客として囲い込み、収益の拡大を図る手法はどれか。
正解:CRM
要点:CRMは顧客情報を分析し長期的関係で収益を伸ばす手法
CRM(Customer Relationship Management)は、顧客の属性や購買履歴、問合せ履歴などを情報システムで集約・分析し、一人ひとりに合った対応を続けることで長期的な関係を築き、顧客生涯価値を高める手法である。「顧客との関係を管理して収益を伸ばす」という点が名称そのものに表れている。他の選択肢は業績評価、基幹業務統合、製品の資源配分と目的が異なる。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問16(IPA)
経営管理システムのうち、顧客生涯価値を最大化することを目標の一つとするものはどれか。ここで、顧客生涯価値とは、顧客が生涯を通じてその企業にもたらすことが予想され…
正解:CRM
要点:顧客生涯価値の最大化を目指す仕組みはCRM
CRM(顧客関係管理)は、顧客との接点や履歴を一元管理して関係を深め、長期にわたる取引から得られる利益、すなわち顧客生涯価値を高めることを狙う仕組みである。ERPは経営資源の統合管理、SCMは調達から販売までの供給連鎖の最適化、SFAは営業活動の支援が主目的で、顧客生涯価値の最大化を中心に据えるものではない。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問5(IPA)解説で登場
CRMの前提となっている考え方として,最も適切なものはどれか。
正解:顧客との良好な関係を構築し,維持することが利益の源泉となる。
要点:CRMは顧客との関係維持を利益の源泉とみる
CRM(顧客関係管理)は、個々の顧客との関係を長期的に築き維持することで繰り返し購入や顧客生涯価値の向上につなげ、そこから収益を得るという考え方に立つ。新規顧客の獲得だけでなく既存顧客の維持を重視する点が前提にある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。