電気通信事業法(通信の秘密)とは?でんきつうしんじぎょうほう
電気通信事業法(通信の秘密)とは、電話やインターネットの回線を提供する事業者を規律し、通信の秘密を守ることを定めた法律。守られるのはメールや通話の中身だけではなく、誰と誰がいつどれだけ通信したかという事実そのものも含む。事業者がこれを勝手に知り、他人に漏らし、自分や他人のために使うこと(窃用)が禁じられている。
最終更新:2026-10-10
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通信は、必ず途中に事業者の設備を通る。手紙なら封をすれば中身は隠せるが、回線を運ぶ側は技術的には中身も相手も分かってしまう立場にいる。この立場を放置すると、国民は安心して通信できず、通信網そのものが使われなくなる。そこで、覗ける立場にいる者に対して法律で強い禁止をかけ、憲法が定める通信の秘密を現場で成り立たせている。中身だけでなく通信の事実まで守るのは、誰と話したかが分かるだけで内容が推測できてしまうためである。
具体例
NTTドコモのような通信事業者は、加入者の通話履歴を持っている。事件の捜査で警察から求められても、裁判官の令状など法律上の正当な理由がない限り渡すことはできず、社員が興味本位で他人の履歴を見ることも禁じられている。
試験での引っ掛け
守る対象の取り違えが出題点。「通信の内容だけが対象」とする選択肢は誤りで、通信の相手や日時といった事実も含む。また、会社が自社の社員のメールを業務上の必要から確認することは、社内規程と労務管理の話であって、この法律が直接に禁じる場面ではない。他人のIDとパスワードを使って侵入する行為は不正アクセス禁止法、氏名や住所といった個人データの扱いは個人情報保護法と、担当する法律が分かれている。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。