リーン生産方式とは?りーんせいさんほうしき
リーン生産方式とは、造りすぎ・在庫・手待ちなど付加価値を生まない作業(ムダ)を徹底して取り除き、少ない資源で必要な量だけ造る生産方式。トヨタ自動車の生産の仕組みを研究した米国の調査で体系化され、業種を越えて通じる考え方としてこの名で広まった。ジャストインタイムやかんばん方式は、これを支える具体的な手段にあたる。
最終更新:2026-10-10
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大量に造って在庫で需要の波を吸収するやり方は、売れる品目が限られていた時代には効率がよかった。しかし求められる品目が細かく分かれると、売れ残りの在庫と、それを置く場所と寝かせた資金が重荷になる。そこで在庫で吸収するのをやめ、必要な物を必要な時に必要なだけ造る形へ切り替え、そのために工程の停滞や不良を減らす考え方が生まれた。同じ発想は近年、ソフトウェア開発や新規事業の進め方にも持ち込まれている。
具体例
トヨタ自動車では、後の工程が使った分だけ前の工程が造る「かんばん」の仕組みによって、工程間に置く在庫を最小限にしている。この仕組みはマサチューセッツ工科大学の国際自動車研究プログラムで分析され、「リーン生産方式」として自動車以外の製造業にも広がった。
試験での引っ掛け
リーン生産方式はムダを排除するという考え方全体を指す呼び名で、ジャストインタイム(JIT)やかんばん方式はそれを実現する個別の手段である。並列に置くと誤る。多品種を柔軟に造る設備の仕組みはFMS、部品の必要量を計算する仕組みはMRPで、目的がそれぞれ別である。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問15(IPA)
ジャストインタイムやカンバンなどの生産活動を取り込んだ、多品種大量生産を効率的に行うリーン生産方式に該当するものはどれか。
正解:生産ラインが必要とする部品を必要となる際に入手できるように発注し、仕掛品の量を適正に保つ。
要点:リーン生産は必要な物を必要な時だけ作り無駄を省く
リーン生産方式は、徹底して無駄を省くことを狙う生産の考え方で、ジャストインタイムやかんばんによる管理を柱とする。必要なものを必要なときに必要なだけ調達・生産することで、作りすぎと在庫という無駄をなくし、仕掛品を最小限に保つ。設問の選択肢では、必要になる時点に合わせて部品を発注し仕掛品を適正量に保つ記述がこれに合致する。
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問31(IPA)
リーン生産方式による業務改善の観点であるムリ、ムラ、ムダのうち、ムダに当たるものとして、最も適切なものはどれか。
正解:待機や必要以上の加工など、付加価値を生まない動作
要点:ムダは付加価値を生まない待機や過剰加工のこと
リーン生産方式では、能力を超える負荷が「ムリ」、作業や品質のばらつきが「ムラ」、付加価値を生まない要素が「ムダ」と整理される。手待ちや過剰な加工は、顧客にとっての価値を何も高めないまま資源と時間を消費するため、典型的なムダに当たる。
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 15. エンジニアリングシステム > (2) 代表的なエンジニアリングシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。