リード・ラグとは?
リード・ラグとは、依存関係に与える時間の調整値。リードは後続を先行の完了前に前倒しできる時間(負の待ち)、ラグは先行の完了後に必要な待ち時間(正の待ち)を表す。同じ依存関係のままでも、リード・ラグの設定で全体の期間とクリティカルパスが変わる。
ITパスポートの過去問では12回出題されています(2009年度〜2024年度)。
りーど・らぐ
リード・ラグの意味
依存関係に与える時間の調整値。リードは後続を先行の完了前に前倒しできる時間(負の待ち)、ラグは先行の完了後に必要な待ち時間(正の待ち)を表す。同じ依存関係のままでも、リード・ラグの設定で全体の期間とクリティカルパスが変わる。
リード・ラグの具体例
「設計が7割終わった時点で実装に着手する」は終了-開始関係にリード5日を与える形で表現する。「コンクリート養生に7日」「発注から納品まで20日」は作業ではなく待ちなので、ダミーの作業を置かずラグとして設定するのが正しい。
リード・ラグは試験でどう引っ掛けられる?
リードを入れて工程を重ねることはファストトラッキング相当の前倒しであり、手戻りリスクを伴う。純粋な待ち時間であるラグと混同しない。またラグを作業として登録すると、要員が張り付いているように見えて資源計画が狂う。
リード・ラグと関連する用語
リード・ラグが出た過去問
一定期間ごとに最適量を発注する方式を定期発注方式という。この定期発注方式で購買品を調達するに当たり、発注サイクルを10日、納入リードタイムを5日、1日の平均消費…
正解:480
要点:定期発注量=(サイクル+LT)×消費量+安全在庫-在庫-発注残
定期発注方式の発注量は、発注サイクルと納入リードタイムを合わせた期間の消費量に安全在庫を加え、現在庫と発注残を差し引いて求める。本問では対象期間が10日+5日=15日、その間の消費量は15×50=750個。これに安全在庫30個を加えた780個から、在庫300個と発注残0個を引いて480個となる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)ある工場では、部品A、Bから成る製品Pを組立生産している。部品Aの加工には、部品Cを必要とし、加工期間は1週間である。購買品である部品B、Cの納入リードタイムは…
正解:5
要点:リードタイムは最長の経路+組立時間で決まる
後ろから逆算する。部品Aは部品Cの納入3週間を待ってから加工1週間なので、そろうまで4週間かかる。部品Bは2週間で入る。両方がそろうのは4週間後で、そこから製品Pの組立に1週間かかるため、合計5週間が最短となる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)ある商店で販売している商品Aの1週間の売上個数の分布は表のとおりである。商品Aの発注から納入までのリードタイムが1週間のとき,品切れになる確率を10%未満にする…
正解:92
要点:品切れ確率は在庫を超える売上の確率を上側から累積して見る
品切れは、手元の在庫を売上個数が上回ったときに起こる。在庫を92個とすると品切れになるのは売上が93個以上のときで、その確率は5%+1%=6%となり10%未満を満たす。在庫を91個にすると92個以上売れる確率が11%+5%+1%=17%となり条件を満たさないため、最低限必要な在庫は92個である。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問26(IPA)サプライチェーンマネジメントの目的はどれか。
正解:生産、販売、物流など個々のプロセスの不要な在庫の削減やリードタイムの短縮によって、プロセス全体の最適化を図る。
要点:SCMは供給の流れ全体を最適化し在庫と時間を減らす
サプライチェーンマネジメント(SCM)は、調達から生産・販売・物流に至る一連の流れを企業の枠を越えてつなぎ、情報を共有することで全体最適を目指す考え方である。過剰在庫の削減やリードタイム短縮によって、個別部門の部分最適に陥らない供給体制を作ることが目的となる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問8(IPA)SCMシステムの説明として,適切なものはどれか。
正解:原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム
要点:SCMは調達から販売までの供給連鎖を全体最適化する
SCM(サプライチェーンマネジメント)は、調達・生産・物流・販売という供給の連鎖を、社内だけでなく取引先も含めて情報共有し、在庫やリードタイムを含む全体最適を図る仕組みである。部門や企業をまたいだ供給の流れ全体を対象とする点が他の情報システムと異なる。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。