安全在庫とは?
安全在庫とは、需要の変動や納品の遅れといった不確実性に備え、欠品を防ぐために通常必要とされる在庫量に上乗せして保有しておく余裕の在庫量のこと。安全在庫が少なすぎると欠品による機会損失のリスクが高まり、多すぎると保管コストや資金の固定化を招くため、需要のばらつきやリードタイムを考慮して統計的・数理的に適正水準を求めることがOR的なアプローチとして重要になる。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2009年度〜2024年度)。
あんぜんざいこ
安全在庫の意味
需要の変動や納品の遅れといった不確実性に備え、欠品を防ぐために通常必要とされる在庫量に上乗せして保有しておく余裕の在庫量のこと。安全在庫が少なすぎると欠品による機会損失のリスクが高まり、多すぎると保管コストや資金の固定化を招くため、需要のばらつきやリードタイムを考慮して統計的・数理的に適正水準を求めることがOR的なアプローチとして重要になる。
安全在庫の具体例
部品の平均月間使用量に加えて、需要のばらつきと納入リードタイムのばらつきを考慮した分だけ余分に在庫を持つことで、急な受注増や納品遅延が起きても欠品を防げるようにしている。
安全在庫は試験でどう引っ掛けられる?
安全在庫は多いほど欠品を防げるが、保管コストや陳腐化リスクとのトレードオフがあるため、単純に「多いほど良い」わけではない点に注意する。
安全在庫と関連する用語
安全在庫が出た過去問
一定期間ごとに最適量を発注する方式を定期発注方式という。この定期発注方式で購買品を調達するに当たり、発注サイクルを10日、納入リードタイムを5日、1日の平均消費…
正解:480
要点:定期発注量=(サイクル+LT)×消費量+安全在庫-在庫-発注残
定期発注方式の発注量は、発注サイクルと納入リードタイムを合わせた期間の消費量に安全在庫を加え、現在庫と発注残を差し引いて求める。本問では対象期間が10日+5日=15日、その間の消費量は15×50=750個。これに安全在庫30個を加えた780個から、在庫300個と発注残0個を引いて480個となる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)製造業A社では、翌月の製造量を次の計算式で算出している。翌月の製造量=翌月の販売見込量-当月末の在庫量+20。翌月の販売見込量が当月までの3か月の販売実績量の移…
正解:90
要点:移動平均は直近3か月。製造量=見込量-当月末在庫+安全在庫
9月の販売見込量は直近3か月(6・7・8月)の実績の移動平均なので、(100+90+95)÷3=95となる。当月末すなわち8月末の在庫量は25なので、計算式に当てはめると95-25+20=90が9月の製造量である。移動平均の対象月と在庫の基準月を取り違えないことが要点。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問29(IPA)製品Aを1個生産するためには,外部から調達する部品Bを1個必要とする。部品Bは,毎月の第1営業日に発注し,その月の最終営業日に納品され,翌月以降の生産に使用され…
正解:6,000
要点:当月生産は前月末までの在庫で賄う。不足分が最低発注量
部品Bは発注した月の末に納品され、翌月以降の生産に使われるので、ある月の生産には前月末までの在庫で対応する。4月は在庫6,000個から5,000個を消費し、4月末納品の6,000個が加わるため4月末在庫は7,000個。5月に6,000個を消費すると1,000個が残り、6月の生産7,000個を賄うには5月末納品分が6,000個必要になる。よって5月第1営業日の最低発注量は6,000個である。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)製品Aの生産計画量、部品Bの総所要量及び在庫量が表のとおりであるとき、第2週における部品Bの発注量aは何個か。 〔条件〕 ・製品Aの生産リードタイム(着手から完…
正解:30
要点:発注量=翌週所要量+安全在庫−手持在庫
安全在庫は各週の総所要量の25%であり、第2週末は80×25%=20個、第3週末は40×25%=10個を残す必要がある。第1週末の在庫20個に対し第2週の所要量80個を満たすには第1週の発注で補われ、第2週末の在庫は20個になる。第3週は所要量40個と安全在庫10個の計50個が必要なので、手元の20個との差である30個を第2週に発注すればよい。
出典:令和1年度 秋期 ITパスポート試験 問26(IPA)式は定期発注方式で原料の発注量を求める計算式である。a〜cに入れる字句の適切な組合せはどれか。 発注量=( a +調達期間)× 毎日の使用予定量 + b - 現…
正解:a:発注間隔 b:安全在庫量 c:現在の発注残
要点:定期発注量=(発注間隔+調達期間)×使用量+安全在庫−在庫−発注残
定期発注方式は、あらかじめ決めた間隔ごとに発注し、そのつど必要量を計算します。次回の発注分が届くまでの期間は「発注間隔+調達期間」なので、この日数に1日あたりの使用量を掛けた量が必要になります。これに安全在庫量を加え、すでに手元にある在庫量と、発注済みでまだ届いていない発注残を差し引いた量が発注量です。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問24(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。