キューとは?きゅー
キューとは、先に入れたものから先に取り出す仕組みで、日本語では待ち行列という。レジに並んだ列と同じで、並んだ順に処理される。ITパスポートで問われるのはこの一点で、値をいくつか入れて「何回目の取出しでどの値が出るか」を答えさせるか、後に入れたものが先に出るスタックとどちらの説明かを選ばせるかのどちらかである。仕組みの実装まで踏み込む出題はない。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
コンピュータの中には、印刷の指示や画面の操作のように、いっぺんに来るけれども順番に片づけたい仕事が多い。来た順に並べておく置き場をひとつ用意しておけば、片づける側は先頭から取るだけでよく、誰から処理するかを考えずに済む。並んだ順に扱われるので、後から来たものが先に処理される不公平も起きない。ITパスポートでは、この「並んだ順」という性質と、逆の順に出るスタックとの区別だけが繰り返し問われる。
具体例
平成30年度春期問96では、先入れ先出し処理を行うキューに8、1、6、3の順に値を格納してから取出しを続けて2回行い、2回目に得られる値が問われた。入れた順にそのまま出るので、1回目が8、2回目が1になる。レジの列を思い浮かべ、入れた順序を左から書き出して先頭から消していけば、図を描かなくても数えられる。
試験での引っ掛け
出るのはスタックとの取り違えである。平成30年度秋期問76ではスタックからのデータの取出し方を選ばせ、誤答として「最初に格納されたデータを最初に取り出す」が置かれている。これはキューの説明で、スタックの正解は「最後に格納されたデータを最初に取り出す」。問題文が「先に入れたもの」と言っているのか「後に入れたもの」と言っているのかを、答える前に指で押さえて確かめること。同じ設問には「データがキーをもっており、キーの優先度でデータを取り出す」という選択肢もあり、これは優先度付きキューの説明である。名前にキューが付いていても取り出す順は並んだ順ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問76(IPA)解説で登場
複数のデータが格納されているスタックからのデータの取出し方として、適切なものはどれか。
正解:最後に格納されたデータを最初に取り出す。
要点:スタックは後入れ先出し、キューは先入れ先出し
積み上げた物を上から取っていくように、最後に入れたものを最初に取り出すデータ構造が問われている。この方式は後入れ先出しと呼ばれ、関数呼出しの戻り先の記録や式の評価などに使われる。先に入れたものから取り出す先入れ先出しの構造はキューである。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問96(IPA)
先入れ先出し(First-In First-Out, FIFO)処理を行うのに適したキューと呼ばれるデータ構造に対して“8”,“1”,“6”,“3”の順に値を格…
正解:1
要点:キューは先入れ先出し、格納順にそのまま取り出される
キューは先に入れたものから先に取り出される先入れ先出しのデータ構造である。8、1、6、3の順に格納したので、取出しは格納した順のまま8、1、6、3となる。したがって1回目に8、2回目に1が取り出される。後入れ先出しのスタックと取り違えないよう、構造の違いを押さえておきたい。
出典・参考
公式シラバスの7 基礎理論 > 36. データ構造 > (1) データ及びデータ構造に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。