電磁的記録とは?でんじてききろく
電磁的記録とは、電子的方式や磁気的方式など、人の知覚では直接認識できない方式で作られた記録で、コンピュータによる情報処理に用いられるもの。紙の文書と同じように法律上の記録として扱われ、e-文書法では帳簿や契約書を電磁的記録で保存することが認められており、紙での保存義務が緩和されている。
最終更新:2026-10-09
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法律が保存を義務づける書類は長く紙が前提で、保管の場所と費用、探し出す手間が事業者の負担になっていた。一方で改ざんの痕跡が残りにくいという電子データの性質があり、そのままでは証拠として信用できない。そこで、見読性(必要なときに画面や紙に読める形で表示できること)や真正性(改ざんされていない本物であること)といった条件を満たすことを求めたうえで、電子での保存を認める形に法整備が進んだ。
具体例
国税関係の帳簿や領収書を電子帳簿保存法に沿ってPDFで保存する運用が典型で、タイムスタンプの付与や訂正・削除の履歴が残る仕組みが求められる。クラウド会計サービスのfreeeやマネーフォワードは、この要件に沿った保存機能を備えている。
試験での引っ掛け
刑法の不正指令電磁的記録に関する罪、いわゆるウイルス作成罪に出てくる電磁的記録と同じ言葉だが、そちらは処罰の対象を指す文脈で使われる。またすべての書類が電子保存できるわけではなく、法令で個別に認められた範囲に限られる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問80(IPA)解説で登場
コンピュータウイルスを用いて,企業で使用されているコンピュータの記憶内容を消去する行為を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:ウイルスによるデータ消去や業務妨害は刑法で処罰される
ウイルスを使ってコンピュータのデータを消去し、業務を妨げる行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪などで処罰の対象となる。またウイルスの作成や提供自体も刑法の不正指令電磁的記録に関する罪で規制されている。不正アクセス禁止法は他人のIDを使うなどして無断でログインする行為を対象とする点で異なる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問78(IPA)解説で登場
コンピュータウイルスを作成する行為を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:ウイルス作成罪は刑法の不正指令電磁的記録に関する罪
コンピュータウイルスの作成・提供・供用・取得・保管を処罰するのは、刑法に設けられた不正指令電磁的記録に関する罪(いわゆるウイルス作成罪)である。正当な理由なく、他人の意図に反する動作をさせる不正なプログラムを作る行為が対象となる。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 4. その他の法律・ガイドライン・技術者倫理 > (5) その他の法律・基準に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。