入力画面の初期値(デフォルト値)とは?にゅうりょくがめんのしょきち
入力画面の初期値(デフォルト値)とは、画面を開いた時点であらかじめ入っている、または選ばれている値。プルダウンやリストボックスのように選択肢から選ばせる部品では、この値の決め方が入力の手数を大きく左右する。同じ値が続く業務では「直前に入力した値」を置くと、続く数件は選び直しが要らなくなる。
最終更新:2026-10-10
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入力の速さは、打鍵や選択の回数でおおよそ決まる。1件あたり1回の余分な操作でも、1日に数百件をさばく事務では大きな差になる。そこで、次にどの値が来そうかという見込みを画面の側に持たせ、当たっていれば操作をゼロにするという設計が定着した。ITパスポートでは、ヒューマンインタフェース設計の良し悪しを判断させる形で出る。
具体例
営業伝票を取引先ごとにまとめて入力する事務では、同じ取引先の伝票が続くため所在地の都道府県も連続して同じになる。前の伝票で選んだ都道府県をリストボックスの初期値にしておけば、続く数枚は都道府県欄の操作をせずに済む。
試験での引っ掛け
「会社数が最も多い都道府県」「五十音順で先頭の値」といった一見もっともらしい固定値は、連続入力の手数を減らさない。初期値は全体の分布ではなく、その画面で次に来る値の確からしさで決めるという視点が問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問67(IPA)
営業伝票を入力する画面の設計に際し、リストボックスを使った選択画面において、作業効率を高めるために、画面が表示された時点で、ある値がすでに選択された状態になるよ…
正解:前画面で入力した都道府県
要点:初期値は直前入力値にすると連続入力の操作を減らせる
入力作業は営業担当者ごと・取引先ごとにまとめて行われ、同じ都道府県の伝票が続けて複数枚入力される。したがって直前に入力した都道府県を初期選択にしておけば、同じ値が続く間は選択操作が不要になり、入力効率が最も高まる。固定値を初期値にする方式では、担当者が替わるたびに毎回選び直す必要が生じる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問82(IPA)
データDを更新する二つの処理A、Bが、①→③→②→④のタイミングで実行された場合、Dの値は幾らになるか。ここで、Dの初期値は2とする。
正解:7
要点:排他制御がないと後の書込みが先の更新を消してしまう
①で処理AがD=2を読み、3倍の6を計算する。次に③で処理Bも更新前のD=2を読み、5を加えて7を得る。②で処理Aが6を書き込むが、④で処理Bが自分の計算結果7を上書きするため、最終的なDは7となる。これは排他制御をしないと先の更新が失われる「更新の消失」の典型例である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問82(IPA)
2台のPCから一つのファイルを並行して更新した。ファイル中の同一データ(データ1)に対する処理が①〜④の順に行われたとき、データ1はどの値になるか。ここで、デー…
正解:4
要点:同時更新では後の書込みが先の更新を消してしまう
どちらのPCも初期値5を読み込んでから計算しているため、PC-Aは15、PC-Bは4という結果を持つ。書込みは③でPC-Aの15、続いて④でPC-Bの4の順に行われるので、後から書いた4が最終的に残る。先に書かれた更新が上書きされて消えるこの現象を、更新の消失(ロストアップデート)と呼ぶ。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問72(IPA)
2台のPCから一つのファイルを並行して更新した。ファイル中のデータnに対する処理が①〜④の順に行われたとき、データnは最後にどの値になるか。ここで、データnの初…
正解:17
要点:排他制御が無いと後の書込みが先の更新を消す
どちらのPCも更新前に読み込むため、①でも②でも読み込む値は初期値の10である。①はA側で10−5=5、②はB側で10+7=17を求め、③でAが5を書き込み、④でBが17を上書きする。最後に書き込まれた値が残るので結果は17となる。これは排他制御をしないと先行更新が失われる典型例である。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 51. インタフェース設計 > (2) GUIに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。