かんばん方式とは?かんばんほうしき
かんばん方式とは、後工程が使った分だけを前工程から引き取り、前工程は引き取られた分だけを作る生産方式。引取りかんばんと生産指示かんばんという2種類の作業指示票を工程間で循環させることで、工程間の仕掛品在庫を最小限に保つ。トヨタ生産方式でジャストインタイムを実現するための具体的な手段にあたる。
最終更新:2026-10-09
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作れるだけ作る生産では、売れ行きを超えた分がすべて仕掛品として滞留し、資金と置き場を圧迫する。しかも不良が見つかるのは大量に作った後になる。実際に使われた量だけを合図として上流へ返す仕組みにすれば、需要以上には作れない構造そのものができあがる。合図を紙の札で渡したことが名前の由来である。
具体例
トヨタの工場では、部品箱に付いた札が空き箱とともに前工程へ戻り、前工程はその札の枚数分だけ作って補充する。売れた棚の分だけ補充するスーパーマーケットのやり方を工場に持ち込んだもので、コンビニの発注もこれに近い考え方をとる。
試験での引っ掛け
後工程が前工程へ取りに行くプル型である点が核心で、前工程が計画どおり作って送るMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画。生産計画から必要な部品の量と時期を計算して手配する方式)とは向きが逆。JIT(ジャストインタイム)は目指す考え方、かんばんはそれを実現する手段という上下関係も定番の論点。在庫の緩衝が薄いぶん、需要の急変や欠品で工程が止まりやすい点も併せて押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問72(IPA)解説で登場
MRPの特徴はどれか。
正解:製品の基準生産計画を基に、部品の手配数量を算出する。
要点:MRPは生産計画と部品構成表から手配数量を算出する
MRPは、基準生産計画と部品構成表をもとに、必要な部品の総所要量を展開し、在庫を差し引いて手配数量と時期を算出する仕組みである。計画に基づいて必要量を先に計算する点が特徴で、後工程からの引取りで動くかんばん方式とは考え方が対照的である。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問72(IPA)
“かんばん方式”を説明したものはどれか。
正解:中間在庫を極力減らすために,生産ラインにおいて,後工程が自工程の生産に合わせて,必要な部品を前工程から調達する。
要点:かんばん方式は後工程引取りで中間在庫を減らす
かんばん方式は、後工程が自らの生産に必要な分だけを、かんばんと呼ばれる指示票を使って前工程から引き取る仕組みです。前工程は引き取られた分だけを補充生産するため、工程間に余分な中間在庫を持たずに済みます。ジャストインタイム生産を支える代表的な手法です。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問70(IPA)
“かんばん方式”を説明したものはどれか。
正解:中間在庫を極力減らすために、生産ラインにおいて、後工程の生産に必要な部品だけを前工程から調達する。
要点:かんばん方式は後工程引取りで中間在庫を減らす仕組み
かんばん方式は、トヨタ生産方式におけるジャストインタイムを実現する仕組みである。後工程が使った分だけを「かんばん」という指示票で前工程に伝え、前工程は求められた分だけを作って供給する。この後工程引取りによって、作りすぎと中間在庫を抑えられる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 2. エンジニアリングシステム > (2) 生産の自動制御に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。