JCMVP(暗号モジュール試験及び認証制度)とは?じぇいしーえむぶいぴー
JCMVP(暗号モジュール試験及び認証制度)とは、暗号を組み込んだ製品(暗号モジュール)が、決められた暗号アルゴリズムを正しく動かし、内部の鍵を外から読み取られないように守れているかを、第三者機関が試験して認証する日本の制度。IPA(情報処理推進機構)が運営し、合格した製品の一覧を公開する。試験ではJISEC(ITセキュリティ評価及び認証制度)と並ぶ「セキュリティ技術評価」の制度として出る。
最終更新:2026-10-09
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暗号アルゴリズム自体が安全でも、ICカードやサーバに組み込む段階で鍵をメモリに平文のまま置いたり、計算中の電力変化から鍵が漏れたりすれば意味がない。しかし買う側が製品の中身を自分で検証することはできない。そこで実装の正しさと鍵の保護を共通の基準で第三者が試験し、結果を公開する仕組みが必要になった。試験ではJISECとの役割分担を問う形で出る。
具体例
官公庁が調達仕様に「JCMVP認証を受けた暗号モジュールを用いること」と書けば、買う側が中身を検証できなくても、鍵の保護が試験済みの製品に絞れる。ICカードやHSM(暗号鍵を保管する専用装置)が主な対象。制度は米国の同種の制度CMVPを手本にしており、試験の基準には暗号モジュールの安全要件を定めた国際規格ISO/IEC 19790(米国の規格FIPS 140に相当)を使う。
試験での引っ掛け
JISEC(ITセキュリティ評価及び認証制度)との混同が定番。JISECはOSやファイアウォールなどIT製品全般をISO/IEC 15408(コモンクライテリア)で評価する制度、JCMVPは暗号モジュールに限って実装と鍵の保護を試験する制度。また暗号アルゴリズムそのものの安全性を評価するのはCRYPTREC(電子政府推奨暗号リスト)の役目で、JCMVPは「安全とされるアルゴリズムを正しく組み込めているか」を見る。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. セキュリティ技術評価 > (1) セキュリティ評価基準に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。