非機能要件とは?ひきのうようけん
非機能要件とは、システムが何をするかではなく、どの程度の品質や条件で動くかを定めた要件。IPA(情報処理推進機構)の非機能要求グレードでは、可用性(止まらずに使えること)、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーの6つに分けて整理している。いずれも「速い」「止まらない」のような言葉ではなく、測れる数値で合意しておく必要がある。
最終更新:2026-10-10
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機能さえそろえば完成と考えて作ると、稼働してから「朝の混雑時に画面が固まる」「夜間に止めて保守する時間が取れない」といった問題が次々に出る。機能は利用者が言葉にしやすいが、速さや止まらなさは当たり前と思われて誰も書かず、後から追加すると作り直しになる。そこで、機能とは別に品質と条件を洗い出す枠として、非機能要件が切り分けられた。
具体例
JR東日本の予約サービス「えきねっと」を例に考えると、「指定席を予約できる」は機能要件で、「発売開始の時刻に集中するアクセスをさばける処理能力」「障害が起きても決められた時間内に復旧する」「乗客の個人情報を暗号化して守る」「旧システムの会員データを新システムへ移す手順」は非機能要件にあたる。どれも数値や手順として決めておかないと、完成したかどうかを判定できない。
試験での引っ掛け
非機能要件の定義の作業として正しいのは、品質要件や、開発で使うプログラム言語に合わせた開発基準・標準といった技術要件、運用・操作の要件、移行の要件をまとめることである。業務の機能の間のデータの流れを明らかにする作業は機能要件側なので選ばない。非機能要件の項目として問われるのは可用性・性能・拡張性・運用性・保守性などで、「売上を集計する」のような業務の処理は項目に入らない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)
非機能要件の定義で行う作業はどれか。
正解:システム開発で用いるプログラム言語に合わせた開発基準,標準の技術要件を作成する。
要点:非機能要件は品質・制約・技術基準を定める
非機能要件は、システムが何をするか(機能)ではなく、どの程度の品質や制約で実現するかを定める要件です。性能・可用性・セキュリティ・運用保守性のほか、採用する言語に合わせた開発基準や標準といった技術要件も含まれます。データの流れや機能範囲、他システムとのインタフェース定義は機能要件側の作業です。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)
非機能要件の定義で行う作業はどれか。
正解:システム開発で用いるプログラム言語に合わせた開発基準、標準の技術要件を作成する。
要点:非機能要件は品質・制約・技術標準など機能以外の要求
非機能要件とは、システムが何をするかではなく、どのような品質・条件で動くかを定めるものである。性能、可用性、セキュリティ、運用・保守のしやすさに加え、開発時に守るべき技術標準や開発基準の策定も非機能要件の定義に含まれる。機能の範囲やデータの流れ、他システムとのインタフェースを決める作業は機能要件側の活動である。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問66(IPA)
非機能要件項目はどれか。
正解:システム基盤に関わる可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性などの項目
要点:非機能要件は可用性・性能・運用性など品質と条件の要求
非機能要件は、システムが提供する機能そのものではなく、どのような品質・性能・運用条件で動くべきかを定めるものである。可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性、セキュリティなどが代表的な項目である。業務の手順や組織、システムの機能範囲、経営上のニーズは、いずれも機能要件や業務要件・経営要件の側に属する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。