開発標準(コーディング規約)とは?
開発標準(コーディング規約)とは、組織やプロジェクト内で設計・プログラミングの記述方法や命名規則を統一するために定めるルール。担当者による品質のばらつきを抑え、保守性を高める。
基本情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2026年度)。
かいはつひょうじゅん
開発標準(コーディング規約)の意味
組織やプロジェクト内で設計・プログラミングの記述方法や命名規則を統一するために定めるルール。担当者による品質のばらつきを抑え、保守性を高める。
開発標準(コーディング規約)の具体例
変数名の付け方やインデント形式、コメントの書き方をルール化し、全員が同じ書き方でプログラムを作成する。
開発標準(コーディング規約)は試験でどう引っ掛けられる?
記述の統一を図る取り決めであって、それ自体が品質を保証するわけではない。守られているかはコードレビューや静的解析ツールによる検査で確かめる、という「決める」と「確認する」の役割分担が問われる。
開発標準(コーディング規約)と関連する用語
開発標準(コーディング規約)が出た過去問
静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。
正解:ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
要点:静的テストは実行せずソースを解析、動的テストは動かして調べる
テストツールは、プログラムを実行せずに調べる静的なものと、実際に動かして調べる動的なものに分かれる。静的テストツールはソースコードそのものを解析対象とし、構文上の誤りや未使用変数、コーディング規約違反などを実行前に検出する。実行経路の網羅度測定やテストデータ・ドライバの生成は、プログラムを動かすことを前提とした動的な支援機能である。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問21(IPA)プログラムのコーディング規約に規定する事項のうち,適切なものはどれか。
正解:領域割付け関数を使用するときは,割付けができなかったときの処理を記述する。
要点:動的確保は失敗時の処理を書かせるのが規約の定石
コーディング規約は可読性と信頼性を高めるために定める。動的な領域確保は失敗しうるので、確保できなかった場合の処理を必ず書かせることは、異常時の暴走を防ぐ妥当な規定である。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問7(IPA)ソフトウェアのテストツールの説明のうち、静的テストを支援する静的解析ツールのものはどれか。
正解:プログラム中に文法上の誤りや論理的な誤りなどがあるかどうかを、ソースコードを分析して調べる。
要点:静的解析は実行せずにソースコードから欠陥を見つける
静的解析ツールは、プログラムを実行せずにソースコードを解析して、文法上の誤りやコーディング規約違反、初期化されていない変数などの問題を指摘する。実行を伴わない点が特徴で、早い段階で欠陥を見つけられる。テストデータの生成、網羅率の計測、実行時の性能測定はいずれも実行を前提とした動的なツールである。
出典:令和1年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)プログラムのコーディング規約に規定する事項のうち、適切なものはどれか。
正解:領域割付け関数を使用するときは、割付けができなかったときの処理を記述する。
要点:動的な領域確保は失敗しうる。失敗時処理の記述を規約化する
コーディング規約は、可読性・保守性・障害耐性を高めるために定める。動的に領域を確保する関数は確保に失敗して無効な値を返すことがあり、それを使うと異常終了につながるため、失敗時の処理を必ず書くことが求められる。変数の使い回しや浮動小数点数によるループ制御、不要な再帰は、いずれも可読性や正確性・性能を損なう。
出典:令和4年度 s 基本情報技術者試験 kamokuA 問9(IPA)あるシステムにおいて,"プログラムの記述方法が統一されていないので保守がしづらい"という問題が発生している。今後の新規開発プロジェクトにおけるこの問題の低減策と…
正解:コーディング規約を見直し,教育する。
要点:記述の不統一にはコーディング規約の整備と教育で対処
記述方法が統一されていないという問題の原因は、書き方の基準が定まっていないか、定まっていても浸透していないことにある。したがってコーディング規約を見直したうえで開発者に教育し、実際に守られる状態を作ることが直接の低減策になる。テストの網羅度や会議への参加は、記述の統一という原因には働きかけない。
出典:令和8年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuA 問11(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。