誠実性とは?せいじつせい
誠実性とは、システム監査人に求められる倫理の1つで、事実をゆがめず、正直かつ公正に監査を行い、見つけた問題を利害や圧力に左右されずに報告する姿勢のこと。監査人の倫理として、独立性・客観性、専門的能力の保持、正当な注意、秘密の保持と並べて求められる。
最終更新:2026-10-10
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監査の報告書は、経営者や株主、取引先が「この会社のシステムは信用できるか」を判断する材料になる。監査人が都合の悪い事実を伏せたり、被監査部門(監査を受ける部門)に頼まれて表現を和らげたりすれば、報告書は手間をかけて作った誤った安心にしかならない。監査という仕組みそのものが信用されるために、監査人の側に置かれた心構えが誠実性である。
具体例
システム監査人が社内の販売管理システムを監査し、ログの確認で、退職した人の ID が消されずに残っていることと、必要以上の権限を持つ利用者がいることを見つけたとする。担当部門から「来月直すので報告書には書かないでほしい」と頼まれても、見つけた不備はそのまま報告書に書くのが誠実性である。直す予定があるなら、その予定も事実として書き添えればよい。監査を頼んだ側や監査を受ける側の都合に合わせて不備を報告から外したり、実際より軽く書いたりすれば、誠実性を欠く行為になる。
試験での引っ掛け
似た倫理の項目との区別が問われる。誠実性は「正直に・ゆがめずに」という姿勢、独立性は監査対象と利害関係や身分上のつながりがないこと(外観上・精神上)、正当な注意は専門家として当然払うべき注意を払うこと、秘密の保持は業務で知った情報を漏らさないこと、専門的能力は知識・技能を保ち高め続けることである。「監査対象部門の業務に詳しいので担当者が自部門を監査する」は誠実性ではなく独立性の問題になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。