性能設計(応答時間・スループット)とは?
性能設計(応答時間・スループット)とは、応答時間は要求を出してから結果が返るまでの時間、ターンアラウンドタイムは依頼から全結果を受け取るまでの時間、スループットは単位時間あたりの処理量。性能要件はこれらを、対象処理・負荷条件・測定位置とともに定義する。
基本情報技術者試験の過去問では9回出題されています(2016年度〜2026年度)。
せいのうせっけい
性能設計(応答時間・スループット)の意味
応答時間は要求を出してから結果が返るまでの時間、ターンアラウンドタイムは依頼から全結果を受け取るまでの時間、スループットは単位時間あたりの処理量。性能要件はこれらを、対象処理・負荷条件・測定位置とともに定義する。
性能設計(応答時間・スループット)の具体例
「ピーク時(毎秒200件)でも検索の応答時間は95パーセンタイルで1秒以内」と条件付きで合意する。
性能設計(応答時間・スループット)は試験でどう引っ掛けられる?
平均値だけの合意は無意味になりやすい。パーセンタイルや最大値を併記するのが実務上の要点。
性能設計(応答時間・スループット)と関連する用語
性能設計(応答時間・スループット)が出た過去問
ITサービスマネジメントのキャパシティ管理プロセスにおける,オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち,適切なものはどれか。
正解:応答時間やCPU使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
要点:キャパシティ管理は複数指標を定常的に監視し傾向を見る
キャパシティ管理では、応答時間、CPU使用率、ディスク使用量、トラフィック量といった複数の指標を、常時継続して監視する。単一の指標や瞬間の最大値だけでは、能力不足の予兆や傾向を捉えられないためである。傾向を蓄積することで、将来の増強計画にもつなげられる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)サービスマネジメントにおいて、サービスレベル管理の要求事項はどれか。
正解:提供するサービスのサービスカタログとSLAを作成し、顧客と合意する。
要点:サービスレベル管理はSLAを顧客と合意し維持するプロセス
サービスレベル管理は、提供するサービスの内容を明確にし、可用性や応答時間などの目標水準を顧客と合意して維持・改善していくプロセスである。そのためサービスカタログとSLAを作成して顧客と合意することが中心的な要求事項になる。可用性管理、容量・能力管理、サービスの予算業務および会計業務はそれぞれ別のプロセスである。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問55(IPA)新規システムにおけるデータのバックアップ方法に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:業務処理がバックアップ処理と重なると応答時間が長くなる可能性がある場合には、両方の処理が重ならないようにスケジュールを立てる。
要点:バックアップは業務時間と重ならないよう計画し、媒体は分ける
バックアップ処理は大量のデータ読出しを伴うためシステムに負荷をかけ、オンライン業務と同時に走ると応答時間の悪化を招く。そのため業務が動く時間帯を避けてバックアップを実施するようスケジュールを組むのが基本である。同一媒体への保存や復旧時間の考え方には誤りが含まれる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問56(IPA)ITサービスをアウトソーシングする際の,システム保守品質・運用品質の低下リスクへの対応策はどれか。
正解:サービス品質を示す指標を用い,目標とする品質のレベルを委託先と取り決めた上で,サービス品質の改善活動を進めていく。
要点:品質低下リスクは品質指標と目標水準の合意で管理する
アウトソーシングで品質が下がるリスクへの対策は、品質を測れる形にして継続的に管理することです。可用性や応答時間などのサービス品質指標を定め、目標水準を委託先と合意(SLA)した上で、実績を評価しながら改善活動を回します。費用の透明化や自社人材の確保は、コスト管理や依存低減の対策であり、品質低下そのものへの直接的な手当てにはなりません。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問62(IPA)ロードバランサを使用した負荷分散クラスタ構成と比較した場合の,ホットスタンバイ形式によるHA(High Availability)クラスタ構成の特徴はどれか。
正解:待機系サーバとして同一仕様のサーバが必要になるが,障害発生時には待機系サーバに処理を引き継ぐので,障害が発生してもスループットを維持することができる。
要点:ホットスタンバイは待機系を確保し障害時も性能を維持
ホットスタンバイは同一構成の待機系を常時起動しておき、現用系の障害時に処理を引き継ぐ方式である。待機系は平常時に処理を分担しないため設備は余分に要るが、切替え後も1台分の性能をそのまま使えるので、障害時の性能低下が起きにくい。負荷分散クラスタは平常時に全台を使える反面、1台落ちると残りの負荷が上がる。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。