のれんとは?のれん
のれんとは、他社を買収したときに、支払った金額が、買収した会社の純資産(資産から負債を引いた額)を時価(いま売り買いしたらつく値段)で見積もった額を上回った部分を、資産として計上したもの。ブランド・顧客基盤・人材・ノウハウなど、表に載らない「稼ぐ力」への対価とみなし、貸借対照表の無形固定資産に載せる。日本の会計基準では20年以内の効果が及ぶ期間で少しずつ費用にしていく(償却する)が、IFRS(国際財務報告基準)では償却せず、価値が落ちていないかを毎年確かめ、落ちていれば一度に損失(減損)を出す。
最終更新:2026-10-10
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会社を買うとき、帳簿上の財産の値段どおりに買えることはまずない。売り手は「この会社はこれから稼ぐ」と見込んで上乗せを求め、買い手も納得して払う。その上乗せ分を記録しないと、払ったお金のうち一部が帳簿のどこにも残らず、買収の成否を後から測れない。そこで上乗せ分に名前を付けて資産に置き、その後の稼ぎで回収できているかを追えるようにしたのがのれんである。
具体例
純資産の時価が80億円の会社を100億円で買収すれば、差額の20億円がのれんになる。実例では、ソフトバンクグループが2016年に英国の半導体設計会社Armを3兆円を超える額で買収し、大きなのれんを計上した。同社はIFRSを採用しているため、のれんを毎年償却せず、減損の判定を続けている。
試験での引っ掛け
差額の計算に使うのは純資産の時価で、帳簿上の金額(簿価)ではない。支払額のほうが小さい場合は「負ののれん」となり、日本の基準では資産ではなく、その期の利益として一度に計上する。また、のれんは目に見えない資産なので有形固定資産ではなく無形固定資産に入る。「日本基準は償却する、IFRSは償却せず減損で見る」という扱いの違いも問われる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。