バッファプールとは?バッファプール
バッファプールとは、ディスク上のページを主記憶に保持し、繰り返しの読み書きでディスクI/Oを減らすためにDBMSが確保する領域。読み出したページはここに残り、更新もまずこの上で行われて、後からまとめてディスクへ書き出される。要求したページがここにある割合をヒット率と呼び、応答時間の見積りに使う。
最終更新:2026-10-06
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ディスクのアクセス時間は主記憶より桁違いに遅く、1件の照会でも同じページを何度も読むことが多い。読むたびにディスクへ行けば、CPUがどれだけ速くても応答時間はI/Oの回数で決まってしまう。一度読んだページを主記憶に留めて再利用すれば、体感の速度はヒット率で決まる加重平均まで縮む。試験では、この平均アクセス時間の計算と、更新をいつディスクへ書き出すかという設計が問われる。
具体例
頻繁に参照する商品マスタがバッファに常駐すると、実質メモリアクセスの速度で処理できる。ヒット率90%、主記憶10ナノ秒、ディスク10ミリ秒なら、平均アクセス時間は0.9×10ナノ秒+0.1×10ミリ秒=約1ミリ秒となり、ヒット率の1割が全体を支配する。
試験での引っ掛け
平均アクセス時間はヒット率で重み付けした加重平均(ヒット率×高速側+ミス率×低速側)で求め、単純平均ではない。また更新はバッファ上で先に行われるため、コミット時点でディスクに書かれているとは限らない——耐久性を担保しているのはログ先行書き出しであってバッファではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)解説で登場
DNS水責め攻撃(ランダムサブドメイン攻撃)の方法はどれか。
正解:標的の権威DNSサーバに、ランダムかつ大量に生成した存在しないサブドメイン名を問い合わせる。
要点:存在しないサブドメインの大量問合せで権威DNSを枯渇させる
DNS水責め攻撃は、実在しないランダムなサブドメイン名を大量に問い合わせる攻撃である。キャッシュに存在しない名前なので問合せが必ず権威DNSサーバまで転送され、その権威サーバが処理しきれずサービス不能に陥る。踏み台にされるキャッシュサーバ側にも負荷がかかる。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
キャッシュメモリのアクセス時間及びヒット率と、主記憶のアクセス時間の組合せのうち、実効アクセス時間が最も短くなるものはどれか。
正解:キャッシュアクセス時間20ナノ秒/ヒット率80%/主記憶アクセス時間50ナノ秒
要点:実効アクセス時間はヒット率で重み付けした加重平均
実効アクセス時間は、キャッシュのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1−ヒット率)で求める。各選択肢を計算すると34、28、29、26ナノ秒となり、ヒット率が最も高く主記憶も速い組合せが最短になる。
出典:平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
次のチェックポイントの仕様に従ってトランザクション処理を行うDBMSにおいて、チェックポイントの発生頻度は1時間当たり何回か。ここで、トランザクションは毎秒20…
正解:3
要点:バッファ満杯40分よりログ切替20分が先に来て20分周期になる
バッファは480Mバイト÷10kバイト=48,000トランザクション分で、毎秒20件なら2,400秒(40分)で満杯になる。ログファイルは240Mバイト分=24,000トランザクション分なので1,200秒(20分)ごとに切り替わる。チェックポイントのたびにバッファは初期化されるため、常に20分ごとのログ切替えが先に条件を満たし、1時間当たり3回となる。
出典:平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
キャッシュメモリの動作に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:主記憶のアクセス時間とプロセッサの命令実行時間との差が大きいマシンでは、キャッシュメモリによって実効アクセス時間の短縮が期待できる。
要点:プロセッサと主記憶の速度差が大きいほどキャッシュが効く
キャッシュメモリは高速だが小容量の記憶で、よく使うデータを保持して主記憶へのアクセス回数を減らす。主記憶が相対的に遅く、プロセッサとの速度差が大きいマシンほど、キャッシュにヒットしたときの短縮効果が大きくなり、実効アクセス時間の改善が期待できる。
出典:令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
容量がaMバイトでアクセス時間がxナノ秒の命令キャッシュと、容量がbMバイトでアクセス時間がyナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて、CPUからみた、主記憶と命令…
正解:(1-r)・x + r・y
要点:平均アクセス時間=(1−ミス率)×高速側+ミス率×低速側
平均アクセス時間は、キャッシュに命中した場合と外れた場合の時間を、それぞれの発生確率で重み付けした期待値になる。設問ではキャッシュに存在しない確率がrなので、命中する確率は1−rである。したがって命中時のアクセス時間に1−rを、外れて主記憶を参照する時間にrを掛けて足し合わせればよい。容量の比は出現確率とは無関係なので式に入らない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。