期待値とは?きたいち
期待値とは、起こりうる値それぞれに、その値が出る確率を掛けて足し合わせた量。同じ試行を長く繰り返したときに落ち着く平均であって、1回の結果を言い当てるものではない。確率でしか語れない事象を金額や時間という1つの数値に畳み、複数の案を同じ土俵で比べるために使う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
起こるか起こらないかの二択でしか語れない事象は、対策すべきかどうかを人ごとに違う直感で判断するしかなかった。発生確率と被害の大きさを掛け合わせて1つの数に直せば、対策案どうしを並べて比較できる。リスク評価も信頼性設計もこの発想の上に立つ。試験でも、稼働率・待ち行列・平均アクセス回数を求める計算の土台としてくり返し顔を出す。
具体例
年0.05の確率でストレージ障害が起き、そのとき復旧作業と機会損失で2,000万円かかるなら、損失の期待値は年100万円。二重化に払う年間費用がこの100万円を下回るかどうかが、投資判断のいちばん素朴な目安になる。
試験での引っ掛け
期待値が等しくても、ばらつきの大きさが違えば選ぶ案は変わる。毎年100万円が確実に出ていく案と、20年に一度2,000万円が飛ぶ案は期待値では同じだが、後者は資金繰りを壊しうる。最悪の場合だけを見るマクシミン原理などとは、物差しそのものが違う。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)解説で登場
容量がaMバイトでアクセス時間がxナノ秒の命令キャッシュと、容量がbMバイトでアクセス時間がyナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて、CPUからみた、主記憶と命令…
正解:(1-r)・x + r・y
要点:平均アクセス時間=(1−ミス率)×高速側+ミス率×低速側
平均アクセス時間は、キャッシュに命中した場合と外れた場合の時間を、それぞれの発生確率で重み付けした期待値になる。設問ではキャッシュに存在しない確率がrなので、命中する確率は1−rである。したがって命中時のアクセス時間に1−rを、外れて主記憶を参照する時間にrを掛けて足し合わせればよい。容量の比は出現確率とは無関係なので式に入らない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。