可逆圧縮・非可逆圧縮とは?かぎゃくあっしゅく・ひかぎゃくあっしゅく
可逆圧縮・非可逆圧縮とは、圧縮したデータを完全に元へ戻せるのが可逆圧縮、一部の情報を捨てて圧縮率を稼ぐ代わりに元へは戻せないのが非可逆圧縮である。監査証拠として保存する記録では原本と同一であることが証明力の前提になるため、証跡の画像やログを非可逆方式で保存すると、原本性の裏づけを失うことになる。
最終更新:2026-10-06
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通信路も記憶媒体も高価だった時代、データ量の削減は死活問題だった。一方で、帳簿のように一字の欠落が意味を変えるデータと、写真や音声のように人間の知覚が拾えない差を捨ててよいデータが混在していた。この性質の違いを方式として分けたのが両者である。監査でこの区別が問われるのは、証拠の保存方法がそのまま証明力を左右し、監査調書の完全性という要件に直結するためである。
具体例
ZIP形式やPNG画像は可逆圧縮で、展開すれば元のデータと1ビットも違わない。JPEGやMP3は非可逆圧縮で、圧縮率と引き換えに情報が失われる。監査人が現地調査で撮ったホワイトボードの記載を写真で残す場合、画像そのものは非可逆でも、取得時にハッシュ値を併記しておけば、その後に改変されていないことは示せる。
試験での引っ掛け
圧縮率が高い方式が優れているとは限らない。契約書や仕訳データのように一字の欠落が意味を変える記録に非可逆方式は使えない。またハッシュ値が保証するのは取得した後に改変されていないことだけで、取得した時点の内容が事実であることまでは示さない。原本性と真実性は別の論点として分けて扱う。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。