活動基準原価計算(ABC)とは?かつどうきじゅんげんかけいさん
活動基準原価計算(ABC)とは、間接費をいったん「活動」ごとに集計し、各製品・顧客がその活動をどれだけ消費したか(コストドライバ)に応じて配賦する原価計算手法。直接作業時間や売上高で一律配賦する伝統的方法に比べ、多品種少量生産や間接費比率の高い事業で原価の歪みを是正できる。結果を業務改善へ使う考え方がABM。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
配賦基準が直接作業時間でよかったのは、原価の大半が直接労務費だった時代の話である。自動化と多品種化が進んで段取り・受注処理・品質検査といった間接費が原価の主役になると、作業時間に比例させる配賦は実態から離れ、少量品の原価が大量生産品に紛れて見えなくなる。活動を1段挟んで「何がその費用を発生させたか」で配賦し直すのがABCの発想で、応用情報では意思決定会計の題材として出る。
具体例
段取替え費用1,200万円を直接作業時間で配賦すると大量生産品に多く乗るが、段取回数の8割を少量多品種品が占めているなら実態と逆になる。コストドライバを段取回数に変えて配賦し直すと少量品の採算が見え、最低ロットや価格の見直しにつながる。
試験での引っ掛け
在庫管理のABC分析(重要度でA・B・Cに層別するパレート分析)とは名称が似るだけの別物。またABCは間接費の配賦精度を上げる手法であって、間接費の総額を減らす手法ではない(減らすのはABMの役割)。配賦基準を細かくするほど測定コストも増える点も併せて問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。ABC分析を行って、まずA群の製品に対策を講じることにした。A群の製品は何種類か。ここで、A群は70%以上とす…
正解:5
要点:ABC分析は累積比率が基準を超える最小の品目数で区切る
ABC分析では個数の多い順に並べて累積比率を求める。累積は182、318、438、536、627となり、合計875に対する累積比率はそれぞれ20.8%、36.3%、50.1%、61.3%、71.7%である。70%以上に達するのは5種類目なので、A群は5種類となる。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問3(IPA)
式A+B×Cの逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか。
正解:ABC×+
要点:後置記法は演算子を被演算数の後ろに置いて書く
逆ポーランド表記法(後置記法)は、演算子を2つの被演算数の後ろに置く書き方である。A+B×Cは乗算が先なのでB C ×が先に確定し、その結果とAを加算するのでA(BC×)+という並びになる。まとめるとABC×+である。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問3(IPA)
式A+B×Cの逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか。
正解:ABC×+
要点:後置記法は演算子を被演算子の後ろに置き、優先順位を並び順で表す
逆ポーランド表記法(後置記法)では、演算子を2つの被演算子の後ろに置く。A+B×Cは乗算が優先なのでまずB×Cを「BC×」と書き、その結果とAを加算するので「A」「BC×」「+」と並べて「ABC×+」となる。演算子の位置と優先順位の反映が判断の要点である。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 3. 会計・財務 > (2) 財務会計と管理会計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。