技術のSカーブとは?ぎじゅつのえすかーぶ
技術のSカーブとは、投入した資源(開発費・時間)に対して、その技術が到達できる性能がどう伸びるかをS字で表した曲線。初期は緩やか、途中で急伸、成熟で頭打ちという3局面をとり、伸びが鈍り始めた点を既存技術の限界と読んで次世代技術へ資源を移す判断に使う。
最終更新:2026-10-06
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技術投資は「注ぎ込むほど良くなる」と考えられがちで、成果が出ている技術ほど予算が付きやすい。ところが成熟した技術では同じ開発費を積んでも性能はわずかしか伸びず、その間に別の原理の技術が急伸して追い抜く。Sカーブは投資対効果が段階で変わることを一本の曲線で示し、撤退と乗り換えの判断を早めるために使われる枠組みである。
具体例
記録装置では磁気ディスクの記録密度向上が成熟局面に入る一方、NAND型フラッシュメモリが急伸局面に入り、2本のSカーブが交差してノートPCの主役が入れ替わった。交差点より前に資源を移せるかが技術経営の判断になる。
試験での引っ掛け
売上を時間軸で描くプロダクトライフサイクルと取り違えやすいが、Sカーブの横軸は投入資源、縦軸は技術性能である。期待度の推移を描くハイプサイクルとも別物。成熟局面では追加投資に対する性能向上が小さい、という読み方まで問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すもの…
正解:技術のSカーブ
要点:技術のSカーブは導入・成長・成熟の性能向上をS字で表す
技術のSカーブは、投入した資源や時間に対する技術の性能向上を表した曲線である。導入期は伸びが緩やかで、成長期に急激に向上し、成熟期には限界に近づいて頭打ちになるためS字を描く。次の技術への移行時期を見極める指標として使われる。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
“技術のSカーブ”の説明として、適切なものはどれか。
正解:技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
要点:技術のSカーブは緩やか→急速→停滞と進む技術進歩の曲線
技術のSカーブは、投入した資源や時間に対する技術の進歩の度合いを表した曲線である。導入初期は試行錯誤のため進歩が緩やかで、その後急速に性能が向上し、成熟すると限界に近づいて伸びが鈍化するため、全体としてS字を描く。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。