利用時の品質(効率性)とは?りようじのひんしつ
利用時の品質(効率性)とは、JIS X 25010の品質モデルは、製品品質(機能適合性・性能効率性・信頼性ほか)と利用時の品質の二階建てになっている。利用時の品質は特定の利用状況で利用者が目標を達成する度合いを扱い、有効性・効率性・満足性・リスク回避性・利用状況網羅性から成る。うち効率性は、目標を正確かつ完全に達成するために費やした資源(時間・人的労力・費用)に対する成果の度合いで、利用状況(利用者・タスク・環境)を固定しないと比較が成立しない。製品品質が製品そのものの内部・外部特性であるのに対し、利用時の品質は利用者と環境を含めた文脈で初めて測れる点が決定的な違いである。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
製品品質は製品そのものの内部・外部特性を測るが、それだけでは「機能はすべて仕様どおりで性能要件も満たしているのに、現場では業務が回らない」という状態を説明できない。品質は利用者・タスク・環境という利用状況に依存して初めて確定する、という認識からJIS X 25010は二階建てのモデルを採った。この構造は要件定義にも跳ね返り、非機能要件に利用状況を書き込まないと検収時の合否判定ができなくなる。試験で製品品質の性能効率性と利用時の効率性の切り分けが繰り返し問われるのは、この二階層の理解が設計と受入の両方に効くからである。
具体例
受入テストで、実際の業務担当者に代表タスクを実行させ、完了時間と操作ステップ数を旧システムと比較する。旧8分・新3分なら効率性の改善だが、これを非機能要件として書くなら「熟練者以外の担当者が、実データを用いて、平均5分以内に完了できること」のように利用者・タスク・環境まで含めて定義する。ここを書かずに「操作性を向上させる」とだけ要件定義に置くと、検収時に合否を判定できない。
試験での引っ掛け
記述で狙われるのは製品品質の性能効率性との切り分け。応答時間やCPU使用率は性能効率性(製品側)で、利用者が業務目標を達成するまでに費やした時間は利用時の効率性(利用側)である。応答が速くても画面遷移が多ければ利用時の効率性は下がるため、両者は独立して動きうる。有効性と効率性の入替えも定番で、有効性は資源を問わない達成の正確さ・完全さ。さらに、利用状況を揃えずに旧新を比較した測定は根拠にならない点も指摘できるようにしておく。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
コアコンピタンスに該当するものはどれか。
正解:競合他社よりも効率性が高い生産システム
要点:コアコンピタンスは模倣困難な自社独自の中核的能力
コアコンピタンスとは、他社にはまねのできない自社独自の中核的な能力を指す。競合他社より効率性の高い生産システムは、長年の蓄積によって築かれ模倣が難しい自社の強みであり、これに該当する。市場シェアや成長率は結果として現れた指標であって、能力そのものではない。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (8) ソフトウェア品質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。