互換性とは?ごかんせい
互換性とは、他の製品と同じ環境や資源を共有して並存できるか(共存性)、情報をやり取りして連携できるか(相互運用性)を問う品質で、JIS X 25010では主特性の一つに置かれる。「連携できること」のままでは検証できないため、相手・データ項目・タイミング・異常時の再送まで決めて初めて要件になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
単体で完結する製品なら「仕様どおり動くか」だけを問えばよかったが、業務システムは既存の会計・販売・人事とつながり、同じ仮想基盤やデータベースを他システムと共有して動く。互いに「うちは仕様どおり」と主張し合っても、コード体系や文字コードが噛み合わなければ業務は止まる。そこで、つながる能力・並んで動ける能力を機能とは別の品質として立て、要件定義の段階で合意し測れるようにした。
具体例
販売管理と会計をつなぐ際、勘定科目コードの対応表、連携ファイルの文字コード、締め時刻と再送手順を仕様として決めるのが相互運用性の要件化にあたる。同じVMware基盤へ相乗りするときに、既存業務が使うJavaの版と競合しないことを確認するのが共存性の側である。
試験での引っ掛け
移植性との混同が定番で、移植性は別の環境へ移せるか、互換性は他と並存し情報をやり取りできるかという問いの向きの違いである。主特性が互換性、副特性が共存性と相互運用性という階層を逆に置く選択肢にも注意する。なお製品の版について言う上位互換・下位互換は、新旧どちらが相手を受け入れるかという向きの語であり、この品質特性とは別の用法である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問4(IPA)
UTF-8の説明に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:1文字を1バイトから4バイト(又は6バイト)までの可変長で表現しており、ASCIIと上位互換性がある。
要点:UTF-8は1〜4バイトの可変長でASCIIと上位互換
UTF-8はUnicodeの符号化方式の一つで、1文字を1〜4バイト(元の規格では最大6バイト)の可変長で表現する。ASCIIの範囲の文字はそのまま1バイトで表されるため、既存のASCIIテキストがそのままUTF-8として通用する上位互換性をもつ。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12(IPA)解説で登場
USB3.0の特徴として、適切なものはどれか。
正解:USB2.0は半二重通信であるが、USB3.0は全二重通信である。
要点:USB3.0は全二重・高速化しつつUSB2.0と下位互換
USB3.0は送信用と受信用に別々の信号線を持つため全二重通信ができ、従来のUSB2.0の半二重通信より大幅に高速である(5Gビット/秒のSuperSpeed)。コネクタのピンは増えているが、USB2.0用の信号線も残しているため下位互換性があり、従来のケーブルや機器も使える。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問47(IPA)解説で登場
JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)で規定されたシステム及びソ…
正解:明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合い
要点:機能適合性はニーズを満たす機能を提供できているかを表す特性
機能適合性は、明示された状況下で使用するとき、明示的および暗黙のニーズを満たす機能を提供できる度合いを表す品質特性です。副特性として機能完全性・機能正確性・機能適切性があります。他の選択肢は互換性・セキュリティ・信頼性の定義です。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問35(IPA)解説で登場
デジタル庁,総務省及び経済産業省が策定した"電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)"を構成する暗号リストの説明のうち,…
正解:電子政府推奨暗号リストとは,CRYPTRECによって安全性及び実装性能が確認された暗号技術のうち,市場における利用実績が十分であるか今後の普及が見込まれると判断され,当該技術の利用を推奨するもののリストである。
要点:CRYPTREC暗号リストは電子政府推奨・推奨候補・運用監視の3種
CRYPTREC暗号リストは、電子政府推奨暗号リスト・推奨候補暗号リスト・運用監視暗号リストの3つで構成される。電子政府推奨暗号リストは、安全性と実装性能が確認され、かつ市場での利用実績が十分か今後の普及が見込まれる暗号技術を並べ、利用を推奨するものである。推奨候補暗号リストは安全性・性能は確認済みだが利用実績等の条件を満たさないもの、運用監視暗号リストは互換性維持目的で使う旧来技術のリストである。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (1) OS の種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。