レビュー技法(ウォークスルー・インスペクション・デザインレビュー)とは?れびゅーぎほう
レビュー技法(ウォークスルー・インスペクション・デザインレビュー)とは、成果物の欠陥を実行前に見つける静的な検証活動の総称。デザインレビューは工程の節目で関係者が成果物を確認する活動全般を指す上位概念、ウォークスルーは作成者が主催する少人数・非公式なレビュー、インスペクションはモデレータが進行し役割・手順・記録を定めた公式なレビューを指す。
最終更新:2026-10-06
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欠陥は後工程で見つかるほど手戻りが大きく、要件や設計の誤りをテストまで持ち越すと修正費用が桁で膨らむ。動かせる物ができる前に人の目で見つける手段が要る、というのがレビューを工程に組み込む理由。さらに作成者に説明させるだけでは指摘の質が個人の力量に左右されるため、役割と記録を定型化して再現性を持たせたのがインスペクションである。応用情報では場面ごとの形式の選択と、指摘件数の品質評価への使い方が問われる。
具体例
共通フレーム(SLCP-JCF)やJIS X 0160はレビューを開発工程の作業として定めている。実務ではGitHubのプルリクエストが日常的なピアレビューの場になっており、行単位のコメントと承認記録が自動で残る点は、記録を必須とするインスペクションの考え方に近い。
試験での引っ掛け
分かれ目は主催者と形式。インスペクションはモデレータが主催し役割・手順・記録が定められた公式なレビュー、ウォークスルーは作成者自身が主催する非公式なレビューで、主催者を逆に覚えないこと。レビューは実行せずに調べる静的テストで動的テストとは別物。システム監査の「ウォークスルー法」(処理の流れの追跡)は同名の別概念。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)
システム監査基準(平成30年)におけるウォークスルー法の説明として、最も適切なものはどれか。
正解:データの生成から入力、処理、出力、活用までのプロセス、及び組み込まれているコントロールを、システム監査人が、書面上で、又は実際に追跡する。
要点:ウォークスルー法は処理の流れと統制を追跡して確かめる
ウォークスルー法は、データの生成から入力・処理・出力・活用に至る一連の流れを追跡する技法である。処理の各段階に組み込まれた統制(コントロール)が設計どおり機能しているかを、書面上でたどるか、実際の処理に沿って確かめる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)
データの生成から入力、処理、出力、活用までのプロセス、及び組み込まれているコントロールを、システム監査人が書面上で又は実際に追跡する技法はどれか。
正解:ウォークスルー法
要点:ウォークスルー法は処理の流れと統制を順に追跡する技法
ウォークスルー法は、データの生成から入力・処理・出力・活用に至る一連の流れと、そこに組み込まれた統制を、書面上または実地で順に追跡して確かめる監査技法である。処理の流れに沿って統制が意図どおり設計・運用されているかを検証できる。インタビューや実際の攻撃試行とは目的も手順も異なる。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)
システム監査において、監査手続の適用に際して用いられる技法のうち、データの生成から入力、処理、出力、活用までのプロセス、及び組み込まれているコントロールを、書面…
正解:ウォークスルー法
要点:ウォークスルー法はデータの流れと統制を順に追跡して確かめる
ウォークスルー法は、データの生成から入力・処理・出力・活用に至る流れと、そこに組み込まれた統制を、資料上でまたは実際の業務に沿って順に追跡して確かめる技法である。処理の流れ全体をたどることで、統制が意図どおり機能しているかを確認できる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)
システム監査におけるウォークスルー法の説明として,適切なものはどれか。
正解:データの生成から入力,処理,出力,利活用までのプロセス,及び組み込まれている一連のコントロールを確認する。
要点:ウォークスルー法はデータの流れを追ってコントロールを確認する手法
ウォークスルー法は、監査人がデータの発生から入力・処理・出力・利活用に至る流れを、実際の伝票や画面を追いながらたどり、そこに組み込まれたコントロールが意図どおり機能しているかを確かめる手法である。文書の点検やヒアリングと違い、業務の流れに沿って一気通貫で確認する点が特徴である。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)
システム開発の成果物が利害関係者の要件(要求事項)を満たしているという客観的な証拠を得るための検証手法として、JIS X 0166:2021(システム及びソフト…
正解:インスペクション
要点:インスペクションは文書などを調べて要件遵守を検査する
インスペクションは、成果物となる文書などを実際に調べて、要件への遵守度合いを検査する検証手法である。実際に動作させるテストやデモンストレーション、モデルによる分析・シミュレーションと違い、対象を目視・査読して確認する点が特徴である。文書が対象という条件からインスペクションが該当する。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (15) レビューに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。