システムテスト・運用テストとは?しすてむてすと・うんようてすと
システムテストは結合済みのシステム全体を開発側が対象とし、機能・性能・障害時の挙動まで含めて要件を満たすか検証する工程。運用テスト(受入れテスト)は利用者・発注者が主体となり、本番同様の環境と業務手順で実際に業務が回るかを最終確認する工程である。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
部品ごとに正しく動いても、すべてつないだ状態でピーク負荷に耐えるか、夜間バッチと日中処理が衝突しないかは分からない。さらに、要件どおりに作られていることと、その要件で現場の業務が回ることは別問題で、後者は作った側では判定できない。だから検証の主体を開発側と利用側に分け、V字モデルでも対応する上流工程を別々に置いている。
具体例
システムテストでは月末ピークを模した負荷をかけて応答3秒以内を測り、サーバ1台を停止させて切替わりを確認する。運用テストでは経理部の担当者が月次締めの手順書どおりに操作し、出力帳票を従来の結果と突き合わせる。ここでの合否が検収と本番移行の判断材料になる。
試験での引っ掛け
実施する主体で切り分ける。同じ性能測定でも、要件充足を確かめる開発側の行為ならシステムテスト、業務が回るかを判断する利用者側の行為なら運用テストである。V字モデルの対応先も違い、システムテストはシステム要件定義、運用テストは要件定義(業務要件)に対応する。運用テストを本番移行後の慣らし運転と読む誤りにも注意する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)解説で登場
過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて228日で完了し、プログラム開発を開…
正解:150
要点:期間比から全体日数を割り出し、残工程の比率を足す
期間比の合計は1.00で、システム要件定義からシステム内部設計までは0.25+0.21+0.11=0.57にあたります。これが228日なので全体は228÷0.57=400日です。プログラム開発は0.11で44日、うち半数のプログラムが完了しているので残りは22日、以降のシステム結合が0.11で44日、システムテストが0.21で84日となります。合計すると22+44+84=150日です。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)解説で登場
過去のプロジェクトの開発実績に基づいて構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて228日で完了し、プログラム開…
正解:150
要点:期間比から全体期間を逆算し、残工程分だけを積み上げる
要件定義から内部設計までの期間比は0.25+0.21+0.11=0.57で、これが228日なので全体は400日となる。残る工程はプログラム開発0.11、システム結合0.11、システムテスト0.21である。プログラム開発は400×0.11=44日のうち半分の22日が残っているので、22+44+84=150日となる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)
あるシステム開発プロジェクトのシステムテストにおけるテスト密度及び欠陥密度の値は,図に示した領域①~領域④のうち,領域④の範囲内であった。品質管理基準に照らして…
正解:システムの欠陥を十分に検出できていない懸念があるので,テストの観点に漏れがないかなど,テストケースの妥当性を確認する。
要点:テスト量が十分で欠陥が少なすぎるときは、テスト観点の漏れを疑う
領域④はテスト密度が基準の80%以上を満たす一方、欠陥密度が基準の80%未満に留まっている範囲である。テストは十分な量を実施したのに欠陥がほとんど出ていないことになり、本当に品質が高いのか、テストの観点が偏って欠陥を見つけられていないのかを見極める必要がある。したがってテストケースの内容が妥当かを確認するのが適切である。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”によれば、ウォーターフォールモデルによるシステム開発において、ユーザ(取得者)とベンダ(供給者)間で請負型の契約が…
正解:システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで
要点:仕様が確定した内部設計〜結合が請負型に適する
モデル取引・契約書では、要件が固まって成果物を明確に定義できる工程は請負型、要件がまだ流動的でユーザ側の関与が不可欠な工程は準委任型が適切とされています。内部設計から結合までは仕様が確定しベンダが成果物の完成に責任を負えるため、請負契約がなじみます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。