コンカレントエンジニアリングとは?こんかれんとえんじにありんぐ
コンカレントエンジニアリングとは、設計・製造・調達・保守といった後工程の担当者を早い段階から参加させ、本来は直列だった工程を重ねて並行させる開発手法。狙いは日程の圧縮そのものではなく、後工程の制約を設計のうちに織り込んで手戻りを消すことにある。上流で作り込むほど下流での変更費用が下がる、という費用構造が根拠になっている。
最終更新:2026-10-06
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工程を順に流す進め方では、製造しにくさや保守しにくさは作る段になって初めて分かる。その時点で設計へ差し戻すと、それまでの成果はやり直しになり、費用は工程が進むほど跳ね上がる。後工程の知見を設計の場へ先に持ち込めば、同じ問題を紙の上で潰せる——この費用の非対称が手法の前提にある。
具体例
三次元CADのデータを設計と生産技術が同時に参照する製造業の運用がもともとの形にあたる。情報システムの開発でも、設計レビューへ運用担当とサポート担当を最初から加え、監視項目・ログ形式・問い合わせ対応に必要な検索軸を仕様へ取り込んでおけば、リリース後の運用要件の後付け改修がなくなる。
試験での引っ掛け
単に工程を重ねて日程を詰めるファストトラッキングと取り違えないこと——あちらは手戻りのリスクを承知で並行させる日程短縮の技法であり、コンカレントエンジニアリングは情報共有によって手戻りそのものを減らす手法である。並行させる前提として、設計情報を関係者が同時に参照できる仕組みが要る点も落としやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
製品開発のスピードアップ手法を次のa~dに分類した場合,bに相当するものはどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
正解:設計部門と生産部門の作業を並列に進めるコンカレントエンジニアリング
要点:コンカレントエンジニアリングは社内工程を並行化する組織的手法
bは「経営資源を組織内から確保し、組織的アプローチで実現する」区分にあたる。設計部門と生産部門が工程を並行して進めるコンカレントエンジニアリングは、社内の体制・進め方を変える組織的な手法なのでこれに該当する。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 2. 技術開発計画 > (1) 技術開発計画に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。