キャズムとは?きゃずむ
キャズムとは、初期採用者までの初期市場と、前期追随者以降の主流市場との間に横たわる深い断絶。両者は買う理由が違い、初期市場で通じた先進性の訴求が主流市場ではまったく効かないため、多くの新技術がここで止まる。越えるには訴求を導入実績・保守体制・投資回収の説明へ切り替えなければならない、という指摘が要点になる。
最終更新:2026-10-06
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新技術が売れ始めた時点で買っているのは、技術そのものに価値を見る層である。その反応をそのまま市場の評価と読むと、次に来る層にも同じ売り方が通じるはずだと考えてしまう。ところが次の層が求めるのは、失敗しないという保証のほうである。断絶を概念として名付けたのは、この読み違いを事前に防ぐためである。
具体例
ジェフリー・ムーアが著書『キャズム』で提示した概念である。越え方としては、対象を一つの業種へ絞り、その業種でそのまま使える導入一式(ホールプロダクト)を用意して確かな実績を作り、隣の業種へ倒していくボウリングピン戦略が示されている。
試験での引っ掛け
5類型そのものを説明するのはイノベーター理論であり、その間の断絶に注目するのがキャズムの議論——出題では両者が並べて問われる。溝が最も深いのは初期採用者(アーリーアダプタ)と前期追随者(アーリーマジョリティ)の間であり、革新者と初期採用者の間ではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問69(IPA)
ジェフリー・A・ムーアはキャズム理論において、利用者の行動様式に大きな変化をもたらすハイテク製品では、イノベータ理論の五つの区分の間に断絶があると主張し、その中…
正解:アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
要点:キャズムはアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間の溝
キャズムは、新しもの好きで製品の可能性に価値を見いだすアーリーアダプタと、実績や安心を重視して普及後に採用するアーリーマジョリティとの間に横たわる深い溝を指す。購買動機が質的に異なるため、ここを越えられるかどうかが本格普及の分かれ目となる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。