アンゾフの成長マトリクスとは?あんぞふのせいちょうまとりくす
アンゾフの成長マトリクスとは、製品を既存・新規、市場を既存・新規の2軸で切り、成長の方向を市場浸透・新市場開拓・新製品開発・多角化の4つに分類する枠組み。どの象限を選ぶかで必要になる能力と負うリスクが変わり、2軸とも新規となる多角化がもっともリスクが高い。
最終更新:2026-10-06
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売上を伸ばすという目標は、それだけでは打ち手を決められない。既存客に多く買ってもらうのか、同じ製品を別の客層へ持っていくのか、別の製品を作るのかで、投じる資源も社内で足りない能力もまったく違う。方向を先に選ばせるために、判断軸を製品と市場の2つだけに絞ったところにこの枠組みの価値がある。
具体例
任天堂がNintendo Switchのタイトルを既存の利用者へ売り伸ばすのは市場浸透、同じ本体を従来ゲーム機を持たなかった層や海外市場へ広げるのは新市場開拓にあたる。既存の顧客基盤に対して新しいハードやサービスを投入するのが新製品開発、ゲーム以外の事業領域へ出るのが多角化である。同じ企業でも施策ごとに象限が異なる。
試験での引っ掛け
4象限の名称が入れ替わる出題が定番で、既存市場×新製品が新製品開発、新市場×既存製品が新市場開拓である。どちらの軸が新しいのかで決まると覚えるとよい。PPMと役割を混同しやすいが、PPMは既存事業への資源配分を決める道具、アンゾフは成長の方向そのものを選ぶ道具で、使う場面が違う。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する。
要点:成長マトリクスは製品と市場の新旧で4方向に整理する
アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存/新規)と市場(既存/新規)の2軸で事業拡大の方向性を4つに整理する枠組みです。既存製品を既存市場に深く売る市場浸透、既存市場に新製品を出す製品開発、既存製品を新市場に広げる市場開拓、双方が新しい多角化に分けて戦略を検討します。SWOT分析やPPM、製品ライフサイクル理論とは別の枠組みです。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:事業戦略を、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化という四つのタイプに分類し、事業の方向性を検討する際に用いる手法である。
要点:アンゾフは製品と市場の組合せで成長方向を4分類する
アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存/新規)と市場(既存/新規)の2軸を組み合わせ、成長の方向性を市場浸透・市場開拓・製品開発・多角化の4つに整理する枠組みである。どの方向で成長を狙うかによって必要な投資やリスクが変わるため、事業戦略を検討する際の出発点として用いられる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
H.I.アンゾフが提唱した成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:既存製品か新製品かという製品軸と既存市場か新市場かという市場軸の両軸で捉え、事業成長戦略を考える。
要点:アンゾフの成長マトリクスは製品軸と市場軸の2軸で分析
アンゾフの成長マトリクスは、製品を既存か新規か、市場を既存か新規かという2軸で分け、市場浸透・新製品開発・新市場開拓・多角化の四つの成長戦略を整理するフレームワークである。自社の成長の方向性を検討する際に用いられる。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:事業戦略を、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化という四つのタイプに分類し、事業の方向性を検討する際に用いる手法である。
要点:アンゾフは市場と製品の新旧で成長戦略を4分類する
アンゾフの成長マトリクスは、市場(既存・新規)と製品(既存・新規)の2軸で成長戦略を4つに分類する枠組みである。既存市場×既存製品が市場浸透、新規市場×既存製品が市場拡大(開拓)、既存市場×新規製品が製品開発、いずれも新規が多角化となる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
図のアンゾフの成長マトリクスのうち、市場浸透戦略の例として、適切なものはどれか。
正解:ある地域において特別価格で販売することで、商品の知名度を上げ、その地域の多くの住民に販売する。
要点:市場浸透戦略は既存市場に既存製品でシェアを高める施策
アンゾフの成長マトリクスでは、既存市場に既存製品を投入して売上を伸ばす戦略を市場浸透戦略と呼ぶ。特別価格の設定や広告で認知度を高め、同じ地域の顧客層により多く買ってもらう取り組みは、製品も市場も既存のままシェアや購買頻度を上げる施策なのでイが該当する。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (3) 事業戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。