CISCとRISCとは?しすくとりすく
CISCとRISCとは、プロセッサの命令セット設計の二つの方針。CISCは1命令で複雑な処理までこなして命令数を減らす方針、RISCは命令を単純・固定長にそろえパイプラインを乱さないことで速度を稼ぐ方針で、性能をどこで稼ぐかが違う。制御方式はCISCがマイクロプログラム、RISCがワイヤードロジックである。
最終更新:2026-10-06
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主記憶が高価で小さかった時代は、プログラムの容量を減らすことが最優先で、1命令に多くの仕事を詰め込むほど有利だった。メモリが安くなりコンパイラが賢くなると、複雑な命令はほとんど使われず、命令長がばらばらであることがパイプラインの妨げになるほうが痛くなる。この前提の反転から生まれた設計方針の対立であり、応用情報では両者の特徴を入れ替えた選択肢で問われる。
具体例
スマートフォンやAppleのMシリーズに使われるARMはRISCの系譜で、命令長をそろえて低消費電力と高いクロック効率を両立している。カリフォルニア大学バークレー校発のRISC-Vも同じ思想の命令セットで、対するPC向けのx86系はCISCの流れをくむ。
試験での引っ掛け
制御方式が逆に置かれる出題が定番で、マイクロプログラム制御がCISC、ワイヤードロジック(布線論理)制御がRISCである。命令長もRISCが固定長、CISCが可変長で、これも入れ替えられる。「命令が少ないから速い」も誤りで、1命令あたりは速い代わりに同じ処理に要する命令数は増え、プログラムは大きくなりやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問8(IPA)
RISCプロセッサの5段パイプラインの命令実行制御の順序はどれか。ここで、このパイプラインのステージは次の五つとする。 ①書込み ②実行とアドレス生成 ③命令デ…
正解:④, ③, ②, ⑤, ①
要点:5段パイプラインはIF→ID→EX→MEM→WBの順に進む
RISCの基本的な5段パイプラインは、命令フェッチ→命令デコードとレジスタ読出し→実行とアドレス生成→メモリアクセス→レジスタへの書込み、の順に進む。まず命令を取り出さなければ解読できず、解読して初めて演算でき、演算結果のアドレスでメモリを読み書きし、最後にレジスタへ書き戻すという依存関係で順序が決まる。よって④③②⑤①が正しい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。