鍵管理とHSMとは?
鍵管理とHSMとは、暗号鍵の生成・配布・保管・更新・廃棄という一生を通じた管理。鍵が漏れれば暗号方式が強くても意味がないため、耐タンパ性のある専用機器(HSM)や鍵管理サービスに鍵を封じ込め、鍵は外に出さず処理だけを依頼する構成が取られる。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2018年度)。
かぎかんりとえいちえすえむ
鍵管理とHSMの意味
暗号鍵の生成・配布・保管・更新・廃棄という一生を通じた管理。鍵が漏れれば暗号方式が強くても意味がないため、耐タンパ性のある専用機器(HSM)や鍵管理サービスに鍵を封じ込め、鍵は外に出さず処理だけを依頼する構成が取られる。
鍵管理とHSMの具体例
クラウドの鍵管理サービスでは、データ暗号鍵をさらにマスタ鍵で暗号化して保存する封筒暗号化が使われる。鍵を定期的にローテーションする際も、新しいデータだけ新鍵で暗号化し、古いデータは旧鍵を残して復号できるようにする。
鍵管理とHSMは試験でどう引っ掛けられる?
鍵をソースコードや設定ファイルに直書きする運用は、リポジトリ経由で容易に漏れる典型的な失敗。またHSMが守るのは鍵の抜き取りであり、正当な手続きで署名を依頼できる権限が奪われれば悪用は防げない。
鍵管理とHSMと関連する用語
鍵管理とHSMが出た過去問
OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
正解:公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
要点:本文は共通鍵、その鍵は公開鍵で暗号化して送る
ハイブリッド暗号方式では、本文そのものは高速な共通鍵暗号で暗号化し、そのとき使った共通鍵を受信者の公開鍵で暗号化して一緒に送ります。受信者は自分の秘密鍵で共通鍵を取り出し、本文を復号します。これにより、公開鍵暗号の鍵配送の容易さと、共通鍵暗号の処理の速さを同時に得られます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問42(IPA)暗号方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合,通信相手が多くなるに従って,鍵管理の手間が増える。
要点:共通鍵暗号は相手ごとに鍵が要るため鍵管理の負担が大きい
共通鍵暗号方式では、通信相手ごとに別々の鍵を用意し、相手と安全に共有しておく必要がある。n人が互いに秘密通信する場合に必要な鍵はn(n−1)/2個となり、相手が増えるほど鍵の配送と保管の手間が急速に増える。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問38(IPA)TPM(Trusted Platform Module)に該当するものはどれか。
正解:PCなどの機器に搭載され、鍵生成やハッシュ演算及び暗号処理を行うセキュリティチップ
要点:TPMは鍵生成や暗号処理を行う耐タンパなチップ
TPMは、PCのマザーボードなどに実装される耐タンパ性をもつセキュリティチップである。鍵ペアの生成と安全な保管、ハッシュ演算、暗号化・復号などをチップ内部で行い、鍵をソフトウェアから直接読み出せないようにする。ディスク暗号化の鍵管理や起動時の完全性検証などに使われる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問45(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。