リポジトリとは?りぽじとり
リポジトリとは、要求・設計・コード・テストケース・用語定義といった開発成果物を、相互の関連付けを保ったまま一元的に蓄積・管理する仕組み。単なる保管ではなく、ある要求を変えたときにどの設計とどのテストが影響を受けるかを機械的にたどれること、すなわちトレーサビリティの確保が本質になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
仕様書は文書管理システム、コードは版管理、テストケースは表計算という具合に成果物が別々の場所に置かれていた時代、仕様変更のたびに影響範囲の洗い出しが人の記憶頼みになった。抜けが出れば直し漏れが本番で顕在化し、過剰に見積もれば無関係な範囲まで再テストする。成果物どうしを紐づけて持つという発想は、この見積もりの当てずっぽうを機械的な追跡に置き換えるために生まれた。
具体例
RedmineやBacklogのように課題・コミット・Wikiが相互リンクする管理ツールや、Sparx SystemsのEnterprise Architectのようにモデル要素と要求を紐づけるCASEツールが実装例に当たる。要求IDをコミットメッセージとテストケースの双方に持たせておけば、変更要求1件からテスト対象を機械抽出できる。
試験での引っ掛け
版管理システムの保管場所という狭い意味に限定して読むと誤る。要点は成果物どうしの紐づけであり、データ項目の定義だけを集めたデータディクショナリより対象が広い。共有フォルダやファイルサーバのように、置いてあるだけで関連を持たない場所を指す選択肢は誤りとなる。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問19(IPA)
分散開発環境において、各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつことによって、中央リポジトリにアクセスできないときでも履歴の調査や変…
正解:Git
要点:Gitは全履歴をローカルに複製する分散型バージョン管理
Gitは分散型バージョン管理システムで、クローンした時点で各開発者のローカルに全履歴を含むリポジトリの複製ができる。そのためネットワークが使えなくても、履歴の閲覧、差分の確認、コミットの記録をローカルだけで行える。他の3つは中央のサーバに履歴を置く集中型で、サーバへ接続できないとこれらの操作ができない。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 3. 開発環境管理 > (2) 管理対象に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。