帯域幅とは?たいいきはば
帯域幅とは、回線が1秒間に何ビット運べるかという上限値で、bps(ビット/秒)で表す。実効速度ではなく設計上の天井であり、ヘッダによる目減り、再送、他の利用者との共用によって、実際の転送速度は必ずこれを下回る。性能要件を見積もるときはこの差を織り込む必要がある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
もとは電気信号が占める周波数の幅を指す語で、帯域が広いほど単位時間に送れる情報量が増えるという関係から、通信速度そのものを指して使われるようになった。契約書や構成図に書かれた「1Gbps」が実効速度として受け取られると、性能要件の見積りが最初から狂う。理論値と実効値を分けて扱うことは、キャパシティプランニングの前提になる。
具体例
1Gbpsの回線でも、実測のファイル転送は数百Mbpsにとどまることが多い。理論上でも1Gbps=1,000Mbpsを8で割った毎秒125Mバイトが上限で、1Gバイトのファイルなら最短でも8秒かかる。ベストエフォート型のインターネット接続は、この上限に達しないことを前提とした契約である。
試験での引っ掛け
単位のbps(ビット)とB/s(バイト)の取り違えが最頻出で、8倍の差が出る。通信ではキロを10の3乗(1,000)で計算し、記憶容量で使う1,024とは異なる。転送時間の問題では往復遅延(レイテンシ)が効く場面もあり、帯域幅を増やしても遅延は縮まらない別の指標である点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
800×600ピクセル、24ビットカラーで30フレーム/秒の動画像の配信に最小限必要な帯域幅はおよそ幾らか。ここで、通信時にデータ圧縮は行わないものとする。
正解:350Mビット/秒
要点:非圧縮動画の帯域=画素数×色深度×フレームレート
1フレームのデータ量は800×600=480,000画素に24ビットを掛けて11,520,000ビットである。これを毎秒30フレーム送るので11,520,000×30=345,600,000ビット/秒となり、およそ350Mビット/秒が必要になる。非圧縮の動画は帯域を大量に消費することが分かる。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問26(IPA)
800×600ピクセル、24ビットカラーで30フレーム/秒の動画像の配信に最小限必要な帯域幅はおよそ幾らか。ここで、通信時にデータ圧縮は行わないものとする。
正解:350Mビット/秒
要点:非圧縮動画の帯域は画素数×色深度×フレームレートで求める
1フレームのデータ量は800×600×24ビット=11,520,000ビットである。これを毎秒30フレーム送るので、11,520,000×30=345,600,000ビット/秒となり、およそ350Mビット/秒が必要になる。非圧縮の動画像は帯域を大量に消費することが分かる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
0kHz〜20kHzの帯域幅のオーディオ信号をデジタル信号に変換するのに必要な最大のサンプリング周期を標本化定理によって求めると、何マイクロ秒か。
正解:25
要点:標本化周波数は信号の最高周波数の2倍以上が必要
標本化定理によれば、原信号を復元するには最高周波数の2倍を超える周波数で標本化する必要がある。帯域が20kHzなので必要な最低サンプリング周波数は40kHzとなり、その逆数がサンプリング周期の上限で1÷40,000秒=25マイクロ秒である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。