保守性の評価指標とは?ほしゅせいのひょうかしひょう
保守性の評価指標とは、ソフトウェアの直しやすさを数値で捉えるための指標群で、修正1件あたりの所要時間、平均修復時間(MTTR)、修正によって新たな不具合が生まれる割合などを用いる。壊れにくさを測る信頼性の指標とは狙いが違い、稼働後に劣化していないかを継続監視して改修投資の根拠にする。
最終更新:2026-10-06
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開発が終われば品質は確定するという見方では、稼働後に構造が痛んでいく事実を捉えられない。修正のたびに所要時間が延び、デグレードが増えていくなら、それは機能の欠陥ではなく保守性の劣化であり、リファクタリングへ工数を割く判断の材料になる。応用情報ではJIS X 25010の品質特性の1つとして位置づけて問われる。
具体例
JIS X 25010は保守性の副特性としてモジュール性・再利用性・解析性・修正性・試験性を挙げる。実測ではSonarQubeで循環的複雑度やコード重複率を継続的に測り、1件の修正にかかる平均時間とデグレード発生率をあわせて追って傾向を見る。
試験での引っ掛け
MTBF(平均故障間隔)や稼働率は信頼性・可用性の指標であって保守性ではない。保守性側はMTTR(平均修復時間)や修正1件あたりの所要時間・デグレード発生率で、壊れにくさを測るのか直しやすさを測るのかが分岐点になる。JIS X 25010では移植性・使用性ともそれぞれ別の特性として並ぶ。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
正解:(修正時間の合計)÷(修正件数)
要点:保守性の指標は1件当たりの平均修正時間
保守性は、障害や変更要求に対してどれだけ短時間で修正できるかで測られる。1件当たりの平均修正時間、すなわち修正時間の合計を修正件数で割った値は、まさに修正のしやすさを表す指標であり、保守性の評価に適する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。