シナジー効果とは?しなじーこうか
シナジー効果とは、複数の事業や企業が組み合わさることで、それぞれを単独で営んだ場合の合計を上回る成果が生まれること。販売網を共用する販売シナジー、設備や部材を共用する生産シナジー、技術を相互に使う技術シナジーなどに分けて説明され、多角化やM&Aを正当化する根拠として持ち出される概念である。
最終更新:2026-10-06
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事業を増やすことは、経営資源を薄く配ることでもある。それでも多角化が選ばれるのは、既に持っている販売網や技術を新しい事業でも使い回せば、二重に投資せずに済むからである。組み合わせに意味があるかどうかを、単純な足し算を超える分があるかで判定する——という物差しとして持ち出された。
具体例
システム開発会社が保守サービス会社を取得すると、開発時の設計知識を保守へ渡して障害対応の時間を縮められ、逆に保守で得た運用の知見を次の設計へ返せる。どちらの会社も単独では持てなかった情報の往復が生まれる点が、売上の単純合計を超える部分にあたる。
試験での引っ掛け
統合すれば必ず利益が増えるわけではなく、互いに足を引っ張るアナジー(負のシナジー)もある。自社製品どうしが顧客を奪い合うカニバリゼーションもマイナス方向の作用で、シナジーを見込んだ多角化が失敗する典型例として問われる。既存資源の使い回しを指す範囲の経済との境界も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合、表に示すように6種類の組合せ(A〜F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメ…
正解:スケールメリットはないが、シナジー効果はある。
要点:併産コストが単独合計より安ければシナジー効果がある
スケールメリット(規模の経済)は生産量を増やすと1台当たりのコストが下がることを指すが、ビールは20万本で1本75円、40万本で82.5円、清涼飲料水も10万本50円が20万本で55円と、どちらも単価が上がっており規模の経済は働いていない。一方、両製品を同時に作るとコストは1,900万円(別々なら2,000万円)、4,200万円(別々なら4,400万円)と下がるので、シナジー効果(範囲の経済)は認められる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (1) 経営戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。