M&A・アライアンスとは?えむあんどえー・あらいあんす
M&Aは合併・買収によって他社の経営資源を経営権ごと取得する成長手段、アライアンスは資本関係を持たない(あるいは一部にとどめる)まま独立性を保ち、互いの資源を持ち寄って協力する提携。分かれ目は経営権が移るかどうかにある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
事業に必要な技術や販路をすべて自前で育てていては、市場が動き終わったころに完成する。時間を買う手段として、外から取ってくる選択が要る。ただし取り方には幅があり、丸ごと買えば意思決定を統一できる代わりに巨額の資金と統合の負担を負い、提携なら身軽な代わりに相手を制御できない。M&Aとアライアンスは、速さと支配の度合いをどこで取るかの違いである。
具体例
ソフトバンクグループによる英Armの買収は経営権ごと取得したM&A、トヨタ自動車とNTTが進めるスマートシティ分野の協業はアライアンスにあたる。共同出資で新会社を設立するジョイントベンチャーは、独立性を保ちつつ資本も伴う中間的な形態になる。
試験での引っ掛け
分かれ目は経営権(資本)が移るかどうか。M&Aの中でも合併(Merger=法人が1つになる)と買収(Acquisition=株式取得で子会社化する)は別物で、TOB(公開買付け)やMBOはその手法。ジョイントベンチャーは新会社へ出資するため資本を伴う提携であり、資本関係のない業務提携とは区別する。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
正解:製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
要点:垂直統合は調達から販売までの上流・下流を自社に取り込むこと
垂直統合は、原材料の調達から製造・販売に至る流れの上流または下流の事業を自社に取り込むことをいう。製鉄メーカが原料となる鉄鉱石の採掘会社を買収するのは、供給の上流を取り込む典型的な垂直統合である。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
M&Aの際に、買収対象企業の経営実態、資産や負債、期待収益性といった企業価値などを買手が詳細に調査する行為はどれか。
正解:デューデリジェンス
要点:デューデリジェンスは買収前に対象企業を詳細調査すること
デューデリジェンスは、M&Aの前に買手が対象企業の財務・法務・事業・IT環境などを詳細に調査し、簿外債務や訴訟リスクを含めた実態と企業価値を見極める行為です。この結果が買収価格や契約条件の判断材料になります。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (2) 全社戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。