CRC(巡回冗長検査)とは?しーあーるしー
CRC(巡回冗長検査)とは、送信するデータを一つの長い数値とみなし、あらかじめ定めた生成多項式で割った余りを検査符号として末尾に付け、受信側が同じ計算をして一致しなければ「途中で壊れた」と判定する誤り検出方式(CRC:Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)。連続して化ける誤りに強く、回路でも安価に実装できるため、通信フレーム・記憶媒体・EDIやファイル連携の受渡しで広く使われる。検出専用であり、訂正も改ざん検知も担わない。
最終更新:2026-10-06
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企業間・拠点間でデータを運ぶ限り、回線や媒体の事情でビットが化けることは避けられない。壊れたデータをそのまま基幹システムが取り込めば、誤った受注数量や請求金額が下流の在庫・会計へ広がり、発見は月次締めの突合まで遅れる。そこで「壊れていたら、その場で受け取らずに送り直させる」ための最小の仕掛けとして、送り手と受け手が同じ割り算をする約束が置かれた。経営会議では「壊れたデータを黙って業務に入れないための検札で、事故を後工程ではなく入口で止める投資だ」と説明すると通る。
具体例
全国銀行データ通信システム(全銀システム)や流通のEDIのように企業をまたぐ電文交換では、電文単位に検査符号を付け、不一致なら再送する取り決めが前提になっている。基幹システム刷新でファイル連携をやめてAPI連携へ切り替える場面でも、「連携の途中で壊れたデータをどこで検知して止めるか」はベンダーの提案を比較する評価項目になり、検知の仕組みが無い提案は運用開始後の突合作業が人手で残る。
試験での引っ掛け
検査符号は誤りの検出であって訂正ではない。訂正まで求めるならハミング符号など別の仕組みが要る。さらに実務で取り違えやすいのは改ざん対策との混同で、攻撃者はデータを書き換えたうえで検査符号も計算し直せるため、なりすましや改ざんを防ぐには電子署名やハッシュ値が別途必要になる。「検査符号があるからセキュリティ要件は満たしている」という提案書の記述は、そのまま通してはいけない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。