抜取検査とは?
抜取検査とは、ロットから一部だけを抜き取って検査し、その結果でロット全体の合格・不合格を判定する検査方式。全数検査に比べて検査の費用と時間を大きく抑えられる代わりに、不良の多いロットを合格と判定してしまう消費者危険と、良いロットを不合格と判定してしまう生産者危険が必ず残る。抜取数と合格判定個数の組合せをどう決めるかでこの二つの危険の大きさが変わり、その関係を表したものがOC曲線である。試験にすると製品が壊れてしまう破壊検査や、全数を見るには量が多すぎる大量生産で選ばれ、経営の立場では「検査にかける費用」と「不良が流出したときの損失」のつり合いで方式を決める意思決定として問われる。
ITストラテジスト試験の過去問では1回出題されています。
ぬきとりけんさ
抜取検査はどういう意味?
ロットから一部だけを抜き取って検査し、その結果でロット全体の合格・不合格を判定する検査方式。全数検査に比べて検査の費用と時間を大きく抑えられる代わりに、不良の多いロットを合格と判定してしまう消費者危険と、良いロットを不合格と判定してしまう生産者危険が必ず残る。抜取数と合格判定個数の組合せをどう決めるかでこの二つの危険の大きさが変わり、その関係を表したものがOC曲線である。試験にすると製品が壊れてしまう破壊検査や、全数を見るには量が多すぎる大量生産で選ばれ、経営の立場では「検査にかける費用」と「不良が流出したときの損失」のつり合いで方式を決める意思決定として問われる。
抜取検査の具体例は?
トヨタ自動車のような量産ラインでは、ボルトの引張強度のように試験すると部品そのものが壊れてしまう項目を全数では確かめられないため、ロットごとに決めた数を抜き取って試験し、合格ならロット全体を次工程へ流す。一方で安全に直結する最終確認の工程は全数で行うというように、項目ごとに方式を使い分ける。
抜取検査は試験でどう引っ掛けられる?
「抜取検査は全数検査より劣る方式」という理解が誤り。検査費用と流出リスクのつり合いで選ぶ方式であり、破壊検査のように全数検査が原理的に不可能な場面もある。OC曲線の縦軸は「そのロットが合格する確率」であって不良率ではない点、抜取数を増やすと曲線が急になり生産者危険・消費者危険がともに小さくなる(判別力が上がる)という向きも取り違えやすい。
抜取検査と関連する用語は?
抜取検査が出た過去問は?
出典:令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前II 問20(IPA)
合格となるべきロットが、抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。
正解:生産者危険
要点:生産者危険は良いロットを誤って不合格にしてしまう確率
抜取検査では、標本の偶然のばらつきによって判定を誤ることがある。本来は合格とすべき良いロットを誤って不合格にしてしまう確率を生産者危険(第1種の誤り、α)といい、逆に不合格とすべきロットを誤って合格させてしまう確率を消費者危険(第2種の誤り、β)という。
最終更新:2026-08-29/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。